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熱中!「漢字クイズ」を作ろう

TOSSシグナス田上大輔
作成日:2003年6月29日

 楽しみながら自分たちで作った問題をたくさん解くことのできる「漢字クイズ」の授業です。5年国語(教育出版上)のP54〜P55,全2時間の記録です。

1.「漢字クイズ」を作る(第1時)

 最初は教科書を閉じさせて行う。

説明1 これからみなさんに「漢字クイズ」を出します。例えば,「『横』の『木』を取ってください。」という問題だったら答えは『黄』になります。

 『横』という字を板書しながら説明していく。

発問1 ○1番。『男』から『力』を取りました。どんな漢字になりますか。ノートに書きなさい。

 答えは『田』。誰でも答えられる簡単な問題から始める。以後,「1字読解」のようにどんどん問題(教科書に出ているもの)を出していく。難しいものもあるので,板書してビジュアル化しながらヒントを出してあげる。
 問題を解き終えた後は教科書を一度音読する。

 音読後にB6サイズの紙を1人1枚ずつ配布する。

指示1 それではみなさんにも漢字クイズをつくってもらいます。今配った紙に問題を書きます。裏には必ず答えを書くのですよ。できたら先生のところへ持ってきなさい。

 教科書の最後の漢字一覧などを見ながら夢中になって問題を作る子どもたち。子どもができた問題を持ってきたら,通し番号をふっていく(問題を解いていく時のため)。
 問題がおかしかったり,意味のわからないものはこの時直させる。

指示2 問題を一つ作った人は,また問題を作りなさい。

 結局クラス全体で52問の問題ができた。

2.「漢字クイズ」を解く(第2時)

 子どもの机上,後ろの棚の上など教室のいたるところに前時につくった漢字クイズを置く。

説明1 今日は前の時間にみなさんに作ってもらった52問の漢字クイズを解いていってもらいます。

指示1 ノートに○1〜○10と書きなさい。お隣同士確認。

指示2 ○1〜○10までの問題の答えが分かったらこの下に書いていきます。裏に答えが書いてあるので自分で○付けをします。

 同様に,○11〜○20…○41〜○52まで書かせる。

指示3 分かるところからどんどん挑戦するんですよ。鉛筆,赤鉛筆,ノートを持ちなさい。時間は20分間です。はじめ!

説明2 20問解けたら「5年生」。合格です。25問以上で「6年生」,30問なら「中1」,35問なら「中2」,40問なら「中3」,45問なら「高校生」,50問なら「大学生」,パーフェクトなら「超天才」だな。

 板書し,子ども達を煽る。一斉に散らばり問題を解き始める子ども達。「えーっ?」「答え何だろう?」「あっ!分かった!!」と飽きることなく問題に取り組んでいた。学級のほぼ全員が合格した。さすがにパーフェクトはいなかったが,「大学生」までいった子も数名いた。
 楽しみながらたくさんの数の問題を解くことのできる,練習量の多い国語の授業となった。

 子どもの作った問題をいくつか紹介する。

Q.木が反省していました。 → A.板

Q.口にまだ口が…。 → A.回

Q.寺から手が出た。 → A.持

Q.像から人がおりると? → A.象

Q.田んぼに火がつきました。 → A.畑

Q.さむらいが八本刀を持っている。 → A.分

Q.人が意見を出し合いました。 → A.億

Q.皿に一つしずくが落ちた。 → A.血

Q.田んぼは,心をこめてごはんを作る。 → A.思

Q.女の人が手をついて立ちあがりました。 → A.接

Q.毎日木をながめている。 → A.梅

Q.里にお日様がのぼって,間にトゲが一本ささりました。 → A.量

Q.口に足がついたら? → A.兄

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