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【同時進行の向山型国語1年(教育出版)】

「うみへのながいたび」「かん字のひろば2」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2009年12月15日
更新日:2009年12月27日

  
 ○授業記録
   第1時へ 音読1(範読&追い読み)
   第2時へ 音読2(隣同士交代で)
   第3時へ 登場人物の確認
   第4~5時へ 登場人物の検討
   第6~7時へ 場所の確認
   第8~9時へ 白くまが一人前になるまで
   第10時へ かん字のひろば②
   第11時へ 「うみへのながいたび」一字読解1
   第12時へ 「うみへのながいたび」一字読解2
   


【授業記録】  

 第1時 音読1 12月7日(月) 

 漢字スキル14番左ページ。
 暗唱「いろはうた」など。
 四字熟語フラッシュカード。
 聴写2問。「ホットケーキをたべる」「小学校へいく。」
 
 「うみへのながいたび」の学習に入る。
 
 これまでより、文章が長くなる。

 まずは、音読から。
 1~7の場面に分かれているので、
 
 (1)場面ごとに範読
 (2)場面ごとに追い読み

というように、飽きないように勧めた。

 範読は、指でたどらせながら聴かせる。

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 第2時 音読2 12月9日(水)

 漢字スキル14番テスト。
 暗唱「いろはうた」など。
 四字熟語フラッシュカード。
 聴写2問。
 
 「うみへのながいたび」は、この日も音読練習。
 
 隣同士で一文ごと交代読み。
 立って1回、座って1回。
 
 ちゃんと見てやらないと、読まない子が多いので、近くに寄って耳を傾けプレッシャーを与えてあげる。

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 第3時 登場人物の確認 12月9日(水)

 漢字スキル15番の右半分。
 この日、職業体験に来ていた中学生(私の教え子)に、丸をつけてもらう。
 
 「うみへのながいたび」は音読から。
 「一人→全員→一人→全員・・・」と1文交代で読んでいく。
 
 その後、登場人物の確認。

発問 「うみへのながいたび」の登場人物は誰ですか。

 ノートに、思いつくものをすべて書かせる。
 
 子どもたちからは、「おはられい、いまえよしとも、白くま、めすぐま、かあさんぐま、ウェインリンチ、おすぐま、白くまのきょうだい、大きなオスぐま、こぐま、おさかな、アザラシ、あかちゃんぐま、二人」とたくさん出てきた。
 
 ここで終了。

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 第4~5時 登場人物の検討 12月10日(木)

 漢字スキル15番左半分(まとめのページ)
 暗唱。
 四字熟語フラッシュカード。
 
 「うみへのながいたび」は音読から。
 「速いスピード」での追い読みを行う。
 
 そして、登場人物の検討。
 子どもたちから出てきたのは、「おはられい、いまえよしとも、白くま、めすぐま、かあさんぐま、ウェインリンチ、おすぐま、白くまのきょうだい、大きなオスぐま、こぐま、おさかな、アザラシ、あかちゃんぐま、二人」だ。
 板書する。

発問 この中で、この話に出てきていないものがありますね。どれですか。

 「おさかな」である。
 まずは、これが消える。
 
 同様に、「おはられい」「いまえよしとも」「ウェイン・リンチ」も消える。
 それぞれ、話を書いた人、写真を撮った人だということを確認する。

発問 言葉は違うけど、同じものだというものがありますね。どれですか。

 「めすぐま」と「かあさんぐま」、「おすぐま」「大きなおすぐま」、「こぐま」と「白くまのきょうだい」と「二人」と「あかちゃんぐま」など、まとめていく。
 
 残るは、「あざらし」だ。

発問  「あざらし」は登場人物ですか。

 半々に分かれる。
 理由を指名なし発表。
 「登場人物だ」という意見の子から。
 
 発表の途中で時間切れ、
 
 続きは、同日5時間目の国語に持ち越しとなった。
 
 5時間目にその続き。
 「あざらしはしゃべっていない。」
 「あざらしが登場人物なら題名にあざらしが入る」
などの意見が出る
 あざらしが出てくる場面を1つ1つ確認していく。
 どれも登場していない。
 登場人物ではないということになった。
 
 残った時間で、前日に職業体験に来ていた中学生へお手紙を書く。

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 第6~7時 場所の確認 12月11日(金)

 漢字スキル15番テスト。「青い」の「い」を忘れるなど、送り仮名のミスが目立つ。
 暗唱。
 四字熟語フラッシュカード。

 「うみへのながいたび」は場所の確認。

指示 1の場面を立って1回、座って1回読みなさい。

 最後の子が座ったころに次へ進む。

発問 1の場面の場所はどこですか。
    教科書に書いてある言葉から探しなさい。

 「あなの中」という子と「ゆきのはら」という子に分かれる。
 それぞれ意見を言わせる。
 
 1つ1つの言葉を確認していき、「ゆきのはら」ということになる。
 
 最初の時間はここでおしまい。
 
 5時間目に続きを行う。
 
 同じように、場面ごとに読ませ、場所がどこなのかを確認していく。
 
  1の場面・・・ゆきのはら
  2の場面・・・ゆきのはら
  3の場面・・・ゆきのはら
  4の場面・・・ゆきのはら
  5の場面・・・ゆきのはら
  6の場面・・・うみ
  7の場面・・・うみ

となる。

発問 6の場面で、「うみ」だとわかるところはどこですか。

 直接「うみ」と書いているところのほかに、「なみの音」「しおかぜのにおい」という部分にも着目した子がいた。

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 第8~9時 白くまが一人前になるまで 12月15日(火)

 漢字スキル16番「テストに出なかった漢字」から問題を10問出す。
 四字熟語カード。
 
 「うみへのながいたび」は久しぶりのたけのこ読みから。
 スムーズに流れる。
 

発問 白くまのきょうだいが生またところはどこですか。四文字で書きなさい。

 「あなの中」である。

 「これはちょっと難しい」と煽りながら、

発問 白くまのきょうだいが生まれた時の季節はいつですか。

と問う。
 春、夏、秋、冬と順に挙手させる。
 「春」という子と「冬」という子に分かれる。
 
 「~ページの~行目に~と書いている。」という発表ができる子が増えてきた。
 
 「ふゆのあいだ中~」という言葉を根拠に、「冬」となった。

 「あなの中」を出たところは「ゆきのはら」だということを確認し、ノートに書かせる。 

発問 ゆきのはらへ出た時の季節はいつですか。

 「ゆきのはら」とノートに書いた下に( )を書かせ、季節を書かせる。
 「春」である。

発問 春だという証拠はどこですか。教科書に指を置きなさい。

 隣同士確認。「二人のあたまの上にはぬけるような青いはるの空が~」である。
 
 「これは、超難しい。さっきの問題よりも難しい。たぶん分からないな。普通の1年生じゃ答えられない。」
と言い、

発問 あなの中で生まれて、ゆきのはらに出てくるまで、大体何日くらいなんでしょうか。

 近くの子と相談させる。
 「百日」である。
 証拠も探させる。
 ノートに「百日」と書かせる。

発問 雪野原から白くまの親子はどこを目指してでかけましたか。

 ノートに書かせる。
 「海」「北の海」である。
 
 「いよいよ、また難しい問題です。」と言い、4の場面を見せて最初の一文を読ませる。
 そして、6の場面の「海に戻ってきたのだ。」も読ませる。

発問 旅立ってから海に着くまで何日くらいかかりましたか。

 「これは難しいでしょ。答えは言えても理由は言えないでしょ。」
と煽る。
 「百日」である。
 根拠を聞くと、
「行く時に百日かかるんだから、帰りも百日かかる」
という意見が出る。
 
 教科書のP31「百日ちかくもあるいてここにやってきた。」という文が証拠だ。
 「ここ」とはどこか、この時はどこからどこへ来たのか、その反対だから百日と考えられるとまとめた。

発問 この雪野原を出てから海に着くまでの百日の間に、何か危ないことはありましたか。

 オスぐまである。
 話は脱線して、白熊の世界では子どもを産むとき、オスぐまはいなくなること、子どもを襲うオスぐまがいることなどを話す。

発問 危ないことがもう一つある。教科書にははっきり書いていないけど、もう一つある。なんだと思いますか。

 「ゆきのはらをこまかなゆきがとぶ中を~」という発表が出たところで、時間切れ。
 5時間目の国語に続く。
 
 「ゆきのはらをこまかなゆきがとぶ中を~」を全員に読ませる。
 次のページ「おくれちゃだめ。しっかりついてくるの。母さんぐまは、きょうだいをはげましながらあるきつづける。」も全員に読ませる。

発問 どうして励ますのですか。

 「はぐれる」という意見が出る。
 母さんぐまは「におい」と「音」だけをたよりにあるいてきた。子どもたちだけではたどり着けない。はぐれてしまうと子ぐまは死んでしまう危険があると説明する。

発問 海に着いた季節はいつですか。

 ノートに書かせる。教科書に答えは書いていないが推測させる。
 「夏」である。
 教科書では分からないが、ノートを見るとわかる。

発問 どうして夏だとわかるのですか。

 「冬→春」ときているから次は「夏」だという意見が出るが、これだけだと50点だ。
 「ノートを見るとかかる。証拠はノートにあります。」と言い、近くの子同士で相談させる。
 
 ゆきのはらに出た時は春でそこから百日たったのだから、夏だと推測できる。
 百日は3ヶ月だということを確認し、説明する。
 子どもは、写真を見ると雪景色なので、夏ということにピンときていないようなので、北極の夏について説明する。

 海に子ぐまがたどりついて、すぐ餌をとれるようになるわけではない、そう簡単に一人前になれないことを確認する。

発問 全員起立。海に着いた子ぐまは、どれぐらいたったら一人前になりますか。教科書から答えを見つけられたら座りなさい。

 「二年はん」である。(「一人前」というのは「餌取りが自分でできる」「泳ぎができる」ということだということを確認する)
 ノートに書かせる。

「この白クマの親子は、冬に母さんぐまが雪野原に来て穴を掘りました。そこで2頭の子どもを産みました。その子ぐまは大きくなり穴を出ました。そして、えさを求めに海に向かって行きました。2年半経って子ぐまは一人前に成長しました。」
と全体の流れを語り、

発問 このように暮らしているのは、この白クマの親子だけですか。ほかにもいますか。

 他にもいるという。
 証拠を探させる。
 見つけた子には、声を揃えて読ませる。
 「このように、なん百、なん千もの~」である。
 
 成長した白クマは、メスならばやがて子どもを産む。すると、また雪野原へ行き穴を掘り、子どもを産む。
 そのようなサイクル・命の循環を説明する。

 最後に、余談で白クマの寿命、動物界のオス・メスの力関係などを話す。

【板書】 ※実際は縦書き 

 あなの中(ふゆ)
   ↓百日
 ゆきのはら(はる)
   ↓百日
 うみ(なつ)
   二年はん

 


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 第10時 かん字のひろば② 12月16日(水)

 あかねこ漢字スキルは3学期に突入。
 1番。
 暗唱。
 四字熟語フラッシュカード。

 教科書は、「かん字のひろば②」。
 
 上の段は、
  1)「単位」を確認
  2)読み仮名を書く
  3)発表・確認
というように進める。

 下の段は、読み仮名を書かせ、確認。
 
 P91に進む。
 四角の中に当てはまる単位を書かせ、1~10までの数で読ませる。


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 第11時 「うみへのながいたび」の一字読解① 12月17日(木)

 漢字スキル1番左ページ。
 暗唱、四字熟語フラッシュカード。
 
 時間調整のため、「うみへのながいたび」の「一字読解」を行う。

 (1)場面ごとに起立して1回、座って1回読む。
 (2)その場面から問題を出す。

というように進める。
 
 この日の問題。

  1.何という動物のお話ですか
  2.白クマの兄弟が生まれた時の季節はいつですか。
  3.穴の外に出た時の季節はいつですか。
  4.白クマの兄弟が初めて穴の外に出た時の天気は、晴れですか、曇りですか、雨ですか、雪ですか。
  5.初めて穴の外に出た時に見えたのは、雪野原だけですか、他のものも見えましたか。(あまり良くない問題だった…)
  6.白くまの兄弟が生まれた時は、どのくらいの大きさでしたか。
  7.白クマの兄弟は、生まれた時はリスくらいの大きさでしたが、100日くらいたったら1メートルくらいになりました。
    なぜぐんぐん育ってこんなに大きくなったのですか。

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 第12時 「うみへのながいたび」一字読解② 12月18日(金)
 

 漢字スキル1番テスト。
 四字熟語フラッシュカード。
 聴写2問。
 
 教科書は、またまた時間調整で「うみへのながいたび」の一字読解を行う。
 
 この日の問題。(1~5は記録が欠けていて、記憶もかけていたのでたので掲載できません…)
 
   6.母さんぐまは二人を連れてどこへ旅立ったのですか。
   7.(4の場面で)風は吹いています、吹いていませんか。
   8.(5の場面で)ふいに、姿を現したのは誰ですか。
   9.「ふいに」という言葉を、意味を変えずに別の言葉にしなさい。
  10.母さんぐまは、どうして思い切ってその(オスぐまの)真ん前に立ちふさがったのですか。
  11.「さっさと」という言葉を、意味を変えずに別の言葉にしなさい。

 

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