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【同時進行の向山型国語1年(教育出版)】
「みぶりであそぼう」「みぶりでつたえる」
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
作成日:2010年1月24日
更新日:2010年2月 2日
○授業記録 第1~2時へ 「ジェスチャーゲーム「リーダーさがし」 第3時へ 「みぶりでつたえる」~形式段落付け&音読 第4時へ みぶりの動作確認 第5時へ どんなみぶりが出ているか 第6時へ まとめの段落 第7~8時へ 筆者の一番伝えたい段落は何段落か |
【授業記録】
第1~2時 「ジェスチャーゲーム」「リーダーさがし」 1月20日(水) |
漢字スキル3番右ページ
暗唱・四字熟語フラッシュカード
冬休み明けに行うことを予告していた漢字テストの練習。
教科書は「みぶりであそぼう」に入る。
発問 みんなは、どんなふうに自分の気持ちや考えを他の人に伝えますか。 |
話す、手紙を書くなどがでる。
その他に「みぶり」という手段があることを説明し、「みぶり」についてお勉強するということを話す。
P44。
ジェスチャーゲームについて説明し、教師が言った動物の真似をさせる。
その後、問題を出したい子を前に来させ、出題させる。
「これはなんでしょう。」→「ジェスチャー」→「他の子が答える」→「正解か不正解かを告げる」
という流れ。
最後に、グループの中で問題の出し合いっこをさせて終了。
5時間目に、この日2回目の国語。
五色名句百選かるたをした後、「春の七草」の暗唱指導を行う。すぐ覚えた。
残った時間で教科書の「みぶりであそぼう」を行う。
「リーダーさがし」だ。
第3時 段落番号つけ&音読 1月22日(金) |
漢字スキル3番右ページ。
暗唱「春の七草」。
四字熟語フラッシュカード。
教科書は「みぶりでつたえる」に入る。
最初に、形式段落に番号をつけさせる。
これまで2回ほどやっているので、大体理解できていたようだ。
その後に音読指導。
まずは、範読を1回。
指でたどりながら聞かせ、時々指の位置をチェックする。
続いて、追い読みを1回。
最後に、教師と子どもの交代読みを1回。順序を入れ替えてもう1回。
第4時 みぶりの動作確認 1月25日(月) |
漢字スキル3番右ページ。
暗唱「春の七草」など。四字熟語フラッシュカード。
聴写2問。「田上先生がわらった。」「コーヒーをのむ。」
「みぶりでつたえる」は音読から。
男女交代で一文交代読み。順序を入れ替えてもう一度。
「間違い読み」を1回。
指示 先生が読みます。「みぶり」が出てきたら、そのみぶりをします。 |
いくつか例示してやらせる。
とりあえず、出てきている身振りは理解している模様。
時間が若干余った。
作品に「人差し指」という言葉が出ている(唇に人差し指を当てると「静かにする」という身振りになるという例示である)ので、ふと、それぞれの指の名称を子どもたちは知っているのだろうかと思い、ノートに書かせてみた。(これまでは、「おとうさんゆび」「おかあさんゆび」「あかちゃんゆび」…という幼児語を使っていただろう。)
結果は、全て正しく知っているという子はほとんどないという状態だった。
改めて指の名称を教えるという機会もなかなかない。
せっかくなので、正しい名称を教える。(ついでに、なぜそう呼ぶかも教える。薬指だけ「調べてみてごらん」と内緒にしておいた)
第5時 どんなみぶりが出ているか 1月26日(火) |
漢字スキル3番左ページ。
暗唱「春の七草」など。
四字熟語フラッシュカード。
聴写2問。「赤い花をつむ。」「子どもがおふろに入る。」
「みぶりでつたえる」は音読から。
前日と同様に「間違い読み」を1回行う。
発問 ①段落に身振りはありますか。 |
あるかないかを挙手で確認。
「手をふる」とし、「どんなみぶりが出てくるか」とノート書かせ、「①手をふる」を書かせる。
以下、同様に1つずつ段落を確認し、出てくる身振りをノートにまとめさせていく。
身振りの出てくる段落は、①、③、⑤、⑧の4つ。
身振りの出てこない段落はどんなことが書かれているのか?
次の時間に考えていく。
第6時 まとめの段落 1月29日(金) |
漢字スキル4番右ページ。
暗唱「春の七草」、四字熟語フラッシュカード。
「みぶりでつたえる」は音読から。
隣同士で一文交代読み。立って1回、座って1回。
1段落にあるみぶりを確認。
発問 1段落にあるみぶりにどんなはたらきがあるかということは、何段落に書いていますか。 |
2段落である。
どんなまとめであるかを確認する。
発問 2段落が1段落のまとめだということが分かる大切な言葉があります。 5文字です。探して指を置きなさい。 |
「このように」である。
3段落のみぶりを確認する。
発問 3段落にあるみぶりにどんなはたらきがあるかということは、何段落に書いていますか。 |
4段落である。
どんなまとめであるかを確認する。
発問 4段落が3段落のまとめだということが分かる大切な言葉があります。 7文字です。探して指を置きなさい。 |
「このようなとき」である。
発問 5段落にあるみぶりにどんなはたらきがあるかということは、何段落に書いていますか。 |
6段落である。
どんなまとめであるかを確認する。
発問 6段落が5段落のまとめだということが分かる大切な言葉があります。 |
「このように」である。ここまでくるとすぐわかる。
8段落のみぶりを確認する。
発問 8段落にあるみぶりにどんなはたらきがあるかということは、何段落に書いていますか。 |
9段落である。
どんなまとめであるかを確認する。
発問 9段落が8段落のまとめだということが分かる大切な言葉があります。 |
「このように」である。
発問 実は、もう一つ8段落のまとめになる段落があります。 |
「これがわかったら3年生レベルだ!」と煽る。
意見を聞くと、7段落と10段落という意見が出る。
これは7段落だ。
第7~8時 筆者の一番伝えたい段落は何段落か 2月1日(月) |
漢字スキル4番右ページ。
四字熟語フラッシュカード。
聴写2問「王さまは正しい。」「百円玉をひろう。」
「みぶりでつたえる」は音読から。
全員→一人→全員→一人→全員→一人→・・・と読んでいく。
前の時間に勉強した段落の関係をノートにまとめた。
①→②
③→④
⑤→⑥
⑧→⑨⑦
というようにである。
発問 1段落から10段落の中で、筆者が一番伝えたい段落は何段落ですか。 |
全員が2段落という意見になる。
意見は一緒になってしまったが、まず、絶対違う段落を消していく。
それぞれのみぶりの意味を書いている段落(1、3、5、8)だ。
続いて、それぞれのみぶりりだけのまとめが書いている段落も消していく。(4、6、7、9)
残るは、2段落と10段落になる。
子どもたちから意見を聞くと、「ことば」「~ではなく」「このように」「かんがえ」「みぶりでも」という言葉を根拠にした意見が出てきた。
誰もいないので、私が10段落派になって意見を言う。
「つたえあってくらす」「きもち」「かんがえ」「ことばだけでなく」「はっきりとあらわせる」という言葉を、子どもたちの意見に対抗して根拠にした。
ある子が「大事なことが最後にあるのはおかしい!」と反論した。
そこで、欲しいものを親におねだりするときのことを例に出して話す。
「ねえ、ゲーム買って!このゲーム、みんな持っているの。持っていなかったら遊べないんだ。」
と、最初にお願いするのか。(お願いが「伝えたいこと」にあたる)
「このゲーム、みんな持っているの。持っていなかったら遊べないんだ。だからゲーム買って!」
と、最後にお願いするのか。
すると、筆者の一番伝えたい段落は10段落だという子もあらわれる。
また、2段落も10段落も両方だという子も出てくる。
つまり、
「ねえ、ねえ、ゲーム買って!このゲーム、みんな持っているの。持っていなかったら遊べないんだ。だからゲーム買って!」
ということだ。
結論は出さずに、終了。
最後に、段落の関係を図にまとめる。
①
↓( ③ ⑤ ⑧ )
↓( ↓ ↓ ↓ ) →⑩
↓( ④ ⑥ ⑨⑦ )
②
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