TOSSランド/©TWO-WAY/授業・教科/国語/1年生/インターネットランドNO,

【同時進行の向山型国語1年(教育出版)】

「かきたいことを一つえらんで」「文をつくりましょう」「かんじのひろば4」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2010年2月20日
更新日:2010年3月 5日

  
 ○授業記録
   第1時へ 「はなしたこと」に印をつける
   第2時へ 「妹へしたこと」に印をつける&「 」で対話作文
   第3時へ 「作文を推敲する」
   第4時へ 「文をつくりましょう」1
   第5時へ 「文をつくりましょう」2
   第6時へ 「かん字のひろば4」~しるしからできたかん字
   第7時へ 「かん字のひろば4」~くみになるかん字
   


【授業記録】  

 第1時 「はなしたこと」に印をつける 2月16日(火) 

 漢字スキル8番左ページ。
 暗唱、四字熟語フラッシュカード。
 聴写「チューリップのきゅうこんをうえる。」「シュークリームはおいしかった。」
 
 「かきたいことを一つえらんで」の学習に入る。

 まず、最初の部分を範読する。

 次に、例に出ている作文の音読。
 範読、追い読み、間違い読みを1回ずつ。
 
 もう一度、前のページに戻り、印の確認。
 今回は、「はなしたこと」だけを扱う。

指示 やまざき君の作文で、誰かがはなしたことに印(▽)をつけます。

 最初は教科書にも例示されているので、それを確認。

説明 誰かが話したことには、何がついていますか。

 「 」である。

発問 P61で誰かが話したところに、印をつけなさい。

 教科書では、「はなしたこと」と「きいたこと」を別に扱っているが、一緒に「(誰かが)はなしたこと」として処理する。
 P62も確認。

ページの最初に戻る

 




 
 


 第2時 「妹へしたこと」に印をつける&「 」で対話作文 2月17日(水)

 漢字スキル9番右ページ。
 暗唱、四字熟語フラッシュカード。
 聴写「あさって、キャンプにいきます。」「きょう、先生にほめられちゃった。」

 「かきたいことを一つえらんで」は、例示されている作文の音読から。
 間違い読みを1回。

指示 やまざき君が妹へしたことに印をつけます。

 1つ1つ確認をしていく。

 時間が余ったので、作文用紙を1枚配り、「対話作文」を書かせた。
 「 」を使って、声に出さずに隣の席の子と作文でお話をするというものである。
 盛り上がった。
 子どもたちの作文を紹介する。

【K君&Hちゃん】
 「こんにちは」
 「こんにちは」
 「Kくんのすきなテレビは」
 「ドラえもん。Hちゃんはなにがすき?」
 「かいだんレストランと、志村けん」
 「しむらけんはおもしろいもんね」
 「Kくんのすきなスポーツは」
 「すもう。Hちゃんは?」
 「スケートと、なわとび。Kくんのすきなたべものは。わたしはトマトとキャベツ」
 「ぼくはカレーやきそばがすき」


【L君&R君】
 「こんにちは」
 「こんにちは」
 「Lくんのすきなたべものは」
 「かぼちゃです」
 「ぼくはぜんぶすきです。」
 「Rくんのすきな人は?」
 「ぜんいんすきです。」
 「Rくんのすきなべんきょうは。」
 「ぜんぶすきです。」
 「ぼくはたいいくがすきです。」
 「Lくんはあそぶものはありますか。」
 「あります。」


【K君&Yちゃん】
 「こんくちは」
 「なにこれ?こんにちはなのに!どうして?へんだー」
 「なんでだこんにちわこれは?」
 「Yのすきな人だれ。」
 「いない」
 「いる。」
 「ぜったいにいない 」
 「いるったらいる?」
 「もういいかげんして もういや 」


【R君&Hちゃん】
 「こんにちは」
 「こんにちは」
 「Hはなんのほんがすきなんですか」
 「シンデレラ」
 「あーそうなんですか」
 「Rはなにがすきですか」
 「げえむがすきです。Hはすきなたべものはなんですか」
 「おでん」
 「Hはなんのてれびがすきなんですか」
 「たまごっち」


【Aちゃん&Mちゃん】
 「こんちには」
 「もうあさだよ。」
 「まだねむいよ~。」
 「うちもねむいけど、もうおべんきょうのじかんだよー。」
 「わすれてた」
 「Mちゃん大好き。」
 「Aちゃん大好き。」
 「中休みいっしょにあそなばい?」
 「いいよ」
 「ありがとうね。」
 「こっちこそありがとう。」


【S君&Yちゃん】
 「おはよう。」
 「おはよう。」
 「Yちゃんのすきなどうぶつなに?」
 「うさぎだよ。Sくんは。Sくんのすきないろはなに。」
 「ぼくはくびがながいキリンがすきだよ。赤だよ。」
【R君&Aちゃん】
 「こんにちは。」
 「こんにちわ」
 「Rくんはなんのあそびがすき。」
 「しらない」
 「あそびだよ」
 「・・・・・・」
 「?」
 「・・・・・・」
 「なんのこと」
 「・・・・・・」
 「?・・・・・」
 「・・・・・?」
 「てんだけじゃなくて字をかくんだよ。」
 「じゃあねえたべもの」
 「どんな」
 「なんでもいいよ」
 「はなしかわるけどかいしゃすすんでる」
 「うん。」
 「トホホ」


【Mちゃん&T君】
 「すきなたべものは」
 「いちご」
 「きらいなたべものは」
 「ない」
 「すきな人は」
 「いない」
 「すきなばんぐみは」
 「ドラえもん」
 「すきなにんぎょうは」
 「ない」
 「すきなでぃいえすは」
 「マリオ」
 「すきなドラゴンぼールは」
 「いない。」
 「すきなどうぶつは」
 「ペンギン」

【H君&Rちゃん】
 「こんちにちわわ」
 「O3」
 「なんてかいてんの。」
 「おなかへた」
 「あなかへたってなに。」
 「しやない」
 「だからしやないってなにさ。」
 「わかりません」
 「じぶんがかいてんのにしらないってなによ。」
 「さんかうてんの。」
 「さんかうってんのってゆいたいみたいだけどさんかうてんのなに。」
 「しやないよHがじぶんでかいたからしやない。」


【Aちゃん&N君】
 「おはよう。」
 「おはよう。」
 「Aちゃんのすきなたべものなに?」
 「もも。Nくんは?」
 「コロッケ。」
 「Nくんはすきな人いる」
 「いない」
 「Nくんのすきなべんきょうは」
 「ずこうとせいかつ。」

 以上を、全て言葉を発さずに、文を書くことだけで行った。
 質問する人と答える人がはっきり分かれているところや、会話が全くかみ合っていないところ、メルヘンチックなところなど様々あって面白い。
 堂々と「好きな人は?」と聞けるのもすごい。

ページの最初に戻る







 

 第3時 作文を推敲する 2月18日(木)

 漢字スキル9番左ページ。
 暗唱、四字熟語フラッシュカード。
 聴写「小さい石をひろった。」「赤い夕日を見た。」
 
 「かきたいことを一つえらんで」は、作文の推敲を行う。
 
 教科書で例に出ている作文を、ところどころ間違え、子どもたちが使う原稿用紙に写しておく。
 そのプリントを配布。

 それを1つずつ推敲させていく。
 字を間違った時どうするか、何かを書き忘れて後から追加したい時にどうするか、改行を忘れた時にどうするか等を教える。

ページの最初に戻る









 


 第4時 「文をつくりましょう」1 2月24日(水)

 生活科で「1年間を振り返る」学習をした際、「1年間で成長したこと」という作文を書かせたので、「かきたいことを一つえらんで」で作文を書くのは省略。
 
 漢字スキル11番左ページ。
 四字熟語フラッシュカード。
 
 教科書は「文をつくりましょう」に入る。
 教科書の挿絵を見させ、

発問 「~が~している。」という簡単な文をつくります。
    隣同士交代で2つずつ合わせて4つ言えたら座りなさい。

という。
 言った文を発表させ、それを復唱させる。
 
 それを板書していく。

  おばあさんが          よんでいます。
  女の子が            うたっています。
  ねこが              ねています。
  男の子が            ないています。
  とりが               とんでいます。
  男の人が             かいています。
  さかなが              およいでいます。
  女の子が             あらっています。
  ちょうちょが           とんでいます。
  ボールが             ころがっています。
  男の子と女の子が       たべています。


というように、主語と述語の間を大きくあけて書く。
 そして、そのあいているところに□を書きこむ。

発問 □のところに文を詳しく言葉を入れます。(いくつか例示する)
    「~が□~している」というようにできるだけたくさん文をつくりなさい。

 「1つ書けたら幼稚園・保育園の年少さんレベル」
 「2つ書けたら幼稚園・保育園の年中さんレベル」
 「3つ書けたら幼稚園・保育園の年長さんレベル」
 「4つ書けたら1年生。」
 「5つ書けたら2年生」
 「6つ・・・」

というように、どれだけ書けばいいかの基準を示す。
 これでがぜんやる気になったようだ。
 どんどんノートに書いていった。

ページの最初に戻る







 


 第5時 「文をつくりましょう」2 2月25日(木)

 漢字スキル11番テスト。
 暗唱「いろはうた」など。
 四字熟語フラッシュカード。
 
 「文をつくりましょう」は、昨日ノートに書いた文を発表するところから。
 
 列指名で、一人ずつ全員に発表させる。
 
 その中のいくつかを取り上げ、授業をする。

発問 「ねこがベンチでねています。」
    「ねこがぐっすりねています。」
    この2つの文を合体して1つの文にしなさい。

 「ねこがベンチでぐっすりねています。」となる。
 他の文も合体させてみる。
 
 さらに、「ねこがまるくなってねています。」「ねこがおばあさんのとなりでねています。」という文を示し、先ほどの2つの文と合わせて、4つの文をあわせたらどうなるかを聞いてみた。
 「ねこがおばあさんのとなりでまるくなってベンチでぐっすりねています。」というようになる。
 あまり1つの文にいろいろと詰め込み過ぎると分かりにくくなることを確認した。
 
 最後に2つの文を比較した意味の違いについて。

発問 「水をのんでいる。」と「水をのんだ」では、どう意味が違いますか。
    お隣の人に説明してごらんなさい。

 何名かに発表させたところで時間。

ページの最初に戻る






 


 第6時 「かん字のひろば4」~しるしからできたかん字 2月26日(金)

 漢字スキル12番右ページ。
 暗唱「いろはうた」など。
 四字熟語フラッシュカード。

 教科書は昨日の続きから。
 「校庭」の意味を説明し、

発問 「校ていから出る」と「校ていに出る」では、どう意味が違いますか。
    お隣の人に説明してごらんなさい。

 隣の人の説明が分かりやすかった子に手をあげさせ、発表させる。
 図に書いて説明。
 
 最後の「ボールがころがった。」と「ボールをころがした」は分かりにくかったので、こちらで簡単に説明。
 
 「かん字のひろば4~しるしからできたかん字」に入る。
 
 「上」の説明を読み、教科書に書いてある図をそのままノートに写させる。
 同様に、「下」の説明を読み、教科書に書いてある図をそのままノートに写させる。
 
 教科書に、「三」の成り立ちが出ていたので、他の数字についても漢字文化の授業のように解説する。
 子どもには「四」の成り立ちをノートに写させた。
 
 続いて、「漢字のたし算・ひき算」
 教科書にある問題を解かせる。
 
 その後、先生問題4問。ノートに書かせる。

  「大」+「、」=?
  「田」+「力」=?
  「木」+「木」=?
  「林」+「木」=?

など。指導書にあったものを出題。(「大」+「、」は「犬」だけでなく「太」もある。念のため、( )をしてもう一つの答えも書かせた)
 盛り上がる。

ページの最初に戻る






 


 第7時 「かん字のひろば4」~くみになるかん字 3月1日(月)

 漢字スキル12番左ページ。
 津波の話に脱線。
 四字熟語フラッシュカード。
 
 教科書は前日の続きで「漢字のたし算・ひき算」
 
 この日も指導書から出題。その他も何問か。
 
 最後に「くみになるかん字」 

発問 「寒い」の反対は何ですか?

 「暑い」である。
 「高い・低い」なども例示し、「組になる漢字というのは、このように、反対や逆になるものです。」と説明する。
 
 そして、教科書の問題を解かせる。
 ノートに

  上⇔下(上下)
  男⇔女(男女)
  小さい⇔大きい(大小)
  手⇔足(手足)
  左⇔右(左右)

というように、組になる漢字だけではなく、その2つを合わせた熟語も一緒に書かせた。
 教科書にはない問題で、「出る⇔?」もやらせる。

ページの最初に戻る


’09 同時進行の向山型国語1年(教育出版)TOPページへ

’07 同時進行の向山型国語6年(教育出版)TOPページへ

’06 同時進行の向山型国語5年(教育出版)TOPページへ

’05 同時進行の向山型国語4年(教育出版)TOPページへ

田上大輔の個人ホームページTOPへ

Copyrightsc2000 TOSS(Teacher's Organization of Skill Sharing)All rights reserved
 TOSS(商標登録:第4324345号)、TOSSランド(商標登録:第5027143号)
 このサイト及びすべての登録コンテンツは著作権フリーではありません。
 リンクについてもお問い合せください。
inserted by FC2 system