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【同時進行の向山型国語１年（教育出版）】

「おじさんのかさ」

ＴＯＳＳシグナス／札幌向山型国語研究会　　田上大輔
作成日：２０１０年３月１７日
更新日：２０１０年３月１７日

【授業記録】　　

　１時間目に行ったテストなおしから。
　四字熟語フラッシュカード。
　五色名句百選かるた。
　
　時間が余ったので、「おじさんのかさ」（巻末に付録としてある）の授業を行う。

　範読をする。
　子どもの様子を見ていると、大体内容がわかったようなので、時間もないこともあり、一気に進める。

　おじさん、小さな男の子、小さな女の子、おくさん、犬、知らない人の５つが出てくる。
　「犬」と「知らない人」については、登場人物にするかどうか意見が分かれたので、翌日に検討することにした

　聴写「バレンタインデーにチョコレートををもらった。」「ホワイトデーにクッキーをかえした。」
　暗唱「じゅげむ」など。
　四字熟語フラッシュカード。
　
　『おじさんのかさ』は、「間違え読み」から。いつものように盛り上がる。

　そして、前日の続き。

　「ある日～」である。
　その前は「前話」だ。
　それより前はおじさんのことを紹介している部分だと話し、他の作品（ももたろう、さるかに合戦、かちかち山など）を例に出し、説明する。
　だから、「知らない人」は登場人物に入れないことを確認する。

　犬はしゃべらないという意見が出てくる。

　発表させる。

　聴写「ヒヤシンスの花がさいた。」「パトカーとしょうぼう車が、あっちへむかっていった。」
　暗唱「いろはうた」など。
　四字熟語フラッシュカード。
　
　「おじさんのかさ」に入る。

　ふつう→
　おじさん→

というようにノートに書かせた。

　ふつう→雨が降ったらかさをさす
　おじさん→雨が降ってもかさをささない

　ふつう→いつもかさをもたない。
　おじさん→いつもかさをもつ。

というような意見が出た。

　みんな「変わった」と答える。
　「雨の日にかさをさすようになった」のだ。

　「とうとうおじさんは、かさをひらいてしまいました。」である。

　小さな男の子と小さな女の子が「雨がふったらポンポロロン、雨がふったらピッチャンチャン」と歌ったからである。

　ここからはおまけ。

　かさをさすようにしたという子が１８名。
　この時だけで、やっぱり雨の日には傘をささなくなったという子が３名。
　
　「ぐっしょりぬれたかさも、いいもんだなあ。だいいち、かさらしいじゃないか。」
　「おじさんはうっとりしました。」
という文が根拠として出される。

　出かけたという子が１名、出かけなかったとい子が１９名。
　「先生は～君（出かけたという１名の子）と同じだと思います。雨の日に傘をさすようになっただけで、晴れの日のことは書いてないでしょ。傘が好きなのは変わらないんだから、晴れた日にも傘を持っていったと思います。証拠がないから、本当かどうかは分かりませんけど。」
ト話して終了。

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