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【同時進行の向山型国語1年(教育出版)】

「たのしくよみましょう1、2」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2009年5月 7日
更新日:2009年5月19日

  
 ○授業記録
   第1時へ 「あいうえおのうた」~丸10個システムを教える
   第2時へ 「あいうえおのうた」~簡単な問答
   おまけへ 音読について書いた「学級通信」
   第3時へ 「あいうえおのうた」~「あかいえ」は赤い家か赤い絵か?
   第4時へ 「がぎぐげごのうた」~音読
   第5時へ 「がぎぐげごのうた」~問答
   


【授業記録】  

 第1時 「あいうえおのうた」~丸10個システムを教える  5月7日(木) 

 カタカナフラッシュカード、ことわざカード。
 あかねこかんじスキル9番「あ」の練習。字形を整えるのが難しい。
 
 P22の五十音表を開かせる。
 「あいうえお~」と縦に、「あかさたな~」と横に、見ないでなど、何度か音読させる。 

 続いて「たのしくよみましょう1」の「あいうえおのうた」(まど・みちお)の音読練習。

指示 先生の後について読みます。

と、「追い読み」をさせる。

指示 今度は、みんなで一緒に読みます。読んでいるところを指でたどりながら読みなさい。

と、「一斉読み」をさせる。
 机間巡視しながら、どこを読んでいるか分からなくなっている子に読んでいる所を指で示してあげる。 

指示 先生とみんなで1行ごと交代で読みます。
    先生が先、みんなが後。
    先生が「あいうえおのうた まど・みちお」と言ったら、みんなは「あかいえ~」、先生が「かきのき~」
    というようにです。

と、教師と子どもの「一行交代読み」をさせる。  

指示 交代。みんなが先、先生が後。

と順序を入れ替えて行う。 

指示 今度は男の子と女の子で1行ごと交代で読みます。
    男の子が先、女の子が後。

と、子ども同士の「一行交代読み」をさせる。

指示 交代。女の子が先、男の子が後。

と順序を入れ替えて行う。

説明 題名の横に、鼻の穴くらいの大きさの丸を10個、縦に書きなさい。

 黒板で例示して書かせる。見て回り、書けない子に教える。

説明 今、先生の後に続けて1回、全員で1回、先生と交代で半分と半分で1回、男の子と女の子で半分と半分で1回
    と全部で4回読みました。
    赤鉛筆で、4個丸を丁寧に塗りなさい。(黒板で例示し、塗らせる)
    1回読むごとに、こうやって丸を1個ずつ塗っていきます。
    お家で読んだ時に塗ってもいいですよ。
    もし、10回以上読んで塗るところがなくなった時は、最初に書いた丸の横か下にまた10個丸を書きます。

 その後、2分ほど時間をとり、それぞれ練習させる。
 2~3回は読めたようだ。
 
 最後に、五色名句百選かるたを行って終了。

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 第2時 「あいうえおのうた」~簡単な問答 5月8日(金)

 カタカナフラッシュカード、ことわざカード。
 あかねこかんじスキル9番「お」の練習。

 五十音を横に読ませていく。

 昨日、「丸10個システム」を教えた。
 家で練習してきたか聞くと、何名かの子が練習してきたという。
 褒める。

 そして、「あいうえおのうた」を一斉に音読する。
 教科書の持ち方(指でたどりながら読む子はたどらせながら)を指導。
 2分時間をとり、それぞれに音読練習をさせる。

  その後、内容についての簡単な問答を行う。

発問 「わいわい~」を読みます。
    「わまわし」とは何ですか。

 それについて描いてある挿絵に指を置かせる。

発問 「やみよ~」を読みます。
    朝のことですか、昼のことですか、夜のことですか。

 夜であることを確認し、どれくらい暗いか尋ねた。
 「やみよ」という言葉に注目させる。

発問 「あかいえ~」を読みます。
    「あかいえ」とは「赤い家」のことなのですか、「赤い絵」のことなのですか。

 4名が「赤い家」と答え、残りは「赤い絵」と答える。
 次の時間に考えることを話し、教科書は終了。

 最後に、五色名句百選かるた。

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 おまけ 音読について書いた学級通信 5月8日(金)

 音読について書いた学級通信を紹介する。

1年1組学級通信「ひだまり」 5月8日

    音読のススメ

 古いことわざで恐縮ですが、「読書百遍、意、自ずから通ずる」というものがあります。どんなに難しい本でも、百回も読んだら、意味は読むうちにわかるものだということわざです。
 似たような意味で「門前の小僧、習わぬ経をよむ」というものもあります。

 1年1組の学習の様子を見ていますと、読むことを楽しんでいる子が多いです。朝自習の時間や隙間時間に読書をさせることがよくあるのですが、じっくり読みふけっている姿が目立ちます。朝の会の最中や授業中にも読もうとする子がいるくらいです。(笑)
 昨日は、図書室での本の借り方を教えました。
 「読む」ということが、お勉強ではなくて、遊びなのでしょう。字を覚えて読むことができるようになった喜びを感じます。

 さて、教師になって11年目を迎え、この間いろいろな子どもと過ごしてきましたが、教科書をすらすら読めるということがいかに大切なのかを感じてきました。
 教科書をすらすら読めるということは、学習した内容を理解する上で、とても重要なことなのです。
 国語に限りません、算数も問題文を読み、その場面を理解した上で式を立てるのですし、3年生から始まる理科や社会でも、教科書やその他の資料を読むことなしには、成り立たないのです。
 ですから、1年生のこの時期から読むことを大事に思っています。
 「読む」ことの基本は、声を出して読むことでしょう。これを教師の用語で「音読」と言います。先ほどのことわざとも共通するものですね。
 昨日の国語の時間に、「あいうえおのうた」という詩の学習をしました。
 そこで、「題名の横に○を10個書き、1回読んだら1つ○を塗る」という音読練習法を教えました。
 学校だけではなく、家庭学習として家で練習した時にも1回読んだら○を1つ塗ります。
 これから、国語では物語の学習も始まります。
 学校・家庭での音読練習に一生懸命取り組み、スラスラ読めるようになっていくと、学習していく中で物語の理解も深まっていきます。

 お時間がありましたら、お子さんの音読をお聞きになったり、時にはその様子を連絡帳などでお知らせいただけたりすると大変うれしく思いまし、子ども達の励みにもなると思います。
 このような形で音読練習していくことにご理解いただけたらと思います。
 
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 第3時 「あいうえおのうた」~あかいえは赤家か赤い絵か? 5月11日(月)

 カタカナフラッシュカード、ことわざカード。
 あかねこかんじスキル10番「ら」の練習。

 五十音を横に読ませていく。

 「あいうえおのうた」で○を塗った数が10個以上という子をきくと、ほとんどが10個を超えたという。
 20個以上という子も数名いた。
 
 そして、「あいうえおのうた」を一斉に音読する。
 教科書の持ち方(指でたどりながら読む子はたどらせながら)も再び指導。
 隣どうして1行交代で起立して1回、座って1回読ませる。(早く終わったペアは一人読み)
 
 「タケノコ読み」も教える。
 (1)好きな行のところで立って読む
 (2)何回読んでもいいが、続けて読まない
 (3)立った人で声をそろえて読む
 (4)誰も読まないところは先生が読む
ということを教え簡単に例示する。
 
 やってみるが、すぐには理解できない。
 私が読んだ行が4行あった。
 そこで、
「先生が4回も読んだので、先生の勝ちです。やったぁ~!」
と煽る。
 「もう1回やりたい!」という声が上がる。

 2回目の挑戦。
 やり方を理解したようで、私が読む行がなかった。
 
 3回目の挑戦。 
 「悔しいので、先生が勝てるように一人が読める回数を3回までとします。」
と新ルールを追加した。
 逆に子どもたちのやる気に火がついた。
 これも、私が読む行がなく終了。

 その後、内容について、前回の続き。

発問 「あかいえ」とは「赤い家」のことなのですか、「赤い絵」のことなのですか。

 人数を確認する。 
 「赤い家」派は8名、「赤い絵」派は13名だった。
 人数の少ない「赤い家」派から理由を発表させる。
 「教科書の挿絵にある家が赤いから」という意見がほとんどだった。
 
 続いて「赤い絵」派に発表させる。
 こちらも挿絵をもとに発表する子が多かったが、Aちゃんが文章に注目した発表をした。
 「い」と「え」の間がちょっとだけ空いているからという意見だ。

 他の子にも確認させる。確かに空いている。
 よく見ていたことを褒め、国語のお勉強は言葉に注目して考えていくのだという話をした。
 (イ前1年生を担任したときには、「赤い家」だと「あおいえ」が「青い家」になり、挿絵との整合性がなくなるという意見が出たのだが、今回はなかった)

 最後に、五色名句百選かるた。

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 第4時 「がぎぐげごのうた」~音読 5月18日(月)

 ことわざカード。
 かんじスキル13番「わ」と14番「と」の練習。
 「あいうえおのうた」を1回一斉読みし、一人一人1行ずつ読ませる。

 「がぎぐげごのうた」に入る。
 追い読み、一斉読み、教師と子どもの交代読み、男女交代読み、一人読みなど何度も読ませる。
 ○10個を書かせ、色塗りをさせる。
 
 時間がなくてここまで。

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 第5時 「がぎぐげごのうた」~問答 5月19日(火)

 ことわざカード。
 かんじスキル14番「す」「む」の練習。
 
 家で「がぎぐげごのうた」の練習をしてきたかどうか聞く。
 一斉読み1回。
 続いて、タケノコ読み。
 1回目に誰も読まない行があったので、私が読んで、「先生の勝ち!」と喜ぶ。
 「気分がいいから、もうここでやめにしよう。」と挑発すると、「もう1回!」コールが。
 2回目は、とっても上手に読めた。
 

発問 「がぎぐげごのうた」にはいくつ生き物が出てきますか。

 3つという子多数。
 中には、「おおだいこも」という子がいたが、隣の子に教えられて納得していた。

発問 どんな生きものが出てきますか。

 発表し、それぞれどんな生きものかを確認していく。
 「ざりがにって、どこに住んでるの?」「海?川?」
 「がまがえるって、どれくらいの大きさ?」「食べたことある?」
など。

発問 鳴き声の部分はどこですか? 

 かえるとはとの鳴き声についてどの部分かを聞いていった。

 最後に、濁音のなぞり書きプリント。(自作)
 珍しく、シーンとなって取り組むことができた。
 

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