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【同時進行の向山型国語1年(教育出版)】
「ぶんをつくってみましょう」
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
作成日:2009年6月15日
更新日:2009年6月18日
○授業記録 第1時へ 動詞と主語を言わせてから文を作る 第2時へ 言葉で言わせてから文を作る 第3時へ 運動会のスピーチ 第4時へ 撥音の授業 第5時へ 長音の授業 |
【授業記録】
第1時 動詞と主語を言わせてから文を作る 6月11日(木) |
かんじスキル29番。
輪郭漢字カード。
教科書は、「ぶんをつくってみましょう」に入る。
1コマ目に指を置かせる。
発問 何をしていますか。 |
例を示してから発表させる。
「はねる」「あるく」「あせをかく」「がんばる」などいろいろ出てくる。
発問 誰がしているのですか。 |
「うさぎ」「かめ」「くさ」「みち」などいろいろ出てくる。
「うさぎがはねる」「かめがあるく」を読ませ、
指示 「~が~。」という文を1つ作りなさい。 |
できた子からノートを持ってこさせる。
「。」を忘れる子が多い。
2コマ目に指を置かせる。
同じように、「何をしているか」「誰がしているのか」を聞き、文を作らせる。
第2時 言葉で言わせてから文を作る ~ 6月12日(金) |
かんじスキル30番。
ことわざカード。
教科書は、昨日の続き。
3コマ目に指を置かせる。
発問 昨日と同じように「~が~。」という文を作ります。 どんな文ができますか。 |
この日は、「~が~。」といきなり発表させてるところからスタートした。
発表させた後、ノートに書かせる。
早く終わった子には、別の文も作らせた。
そして、P43の四角に入る言葉を入れさせ、確認していく。
最後に、視写。
第3時 運動会のスピーチ 6月17日(水) |
かんじスキル32番。
ことわざカード。
運動会でがんばったこと、うれしかったこと、くやしかったことがあるかどうか聞く。
一人一人聞いたら時間がなくなるので、一斉に言わせて、いくつかを取り上げる。
運動会のことをスピーチしてもらうことを話し、がんばったこと、うれしかったこと、くやしかったことのどれをスピーチするか選ばせ、ネームプレートを貼らせた。
ノートに「うんどうかい」と書かせる。
がんばったことを書きたい人は、「○が」
うれしかったことを書きたい人は、「○う」
くやしかったことを書きたい人は、「○く」
とノートに書かせ、その内容について下に書かせる。
書けたらノートを持ってこさせる。
どうしてうれしかったのか、どんなことを頑張ったのかを考えさせる。
スピーチの話型を示す。
ぼく(わたし)が運動会で~ことは、~です。 わけは、~です。 (~を~しました) |
そして、いくつか例示して、一人で練習させる。
指示 全員起立。隣の人に言えたら座りなさい。 |
まだ言う内容が決まっていない子を集め、教える。
その後、指名なしスピーチ。
これが上手くいかなかった。
このままでちゃんと言える子が極めて少なかった。メモ程度の内容を見ながら言うのは無理だったのである。
実際に言う通りに書かせないと言えないのだ。(初めてのフリースタイルでの2文スピーチということもある)
反省。
第4時 撥音の授業 6月17日(水) |
かんじスキル33番。
スピーチの続き。
『向山型国語教え方教室』No31(明治図書)の藤田博子氏の追試。
黒板に猫の絵を描く。分かった子に言わせる。
絵の横に「ねこ」と書く。
同じく黒板に「根」の絵を描く。
絵の横に「ねこ」と書く。
「これでいいよね?」と聞くや否や、
「ちがう!」「ちっちゃいつがない!」と興奮状態になる。
説明 ごめんごめん。小さい「つ」を忘れていました。 |
といい、「ねこっ」と板書する。
さらに興奮状態。場所を教えてくれる。
説明 そうだ。「つ」は「ね」と「こ」の間に書くんでしたね。 |
と言い、「ねつこ」と板書する。
「ちっちゃいつ!!」と子ども。
説明 そうだよね。「つ」は小さくないといけない。 |
「ねっこ」と板書するが、「っ」の位置を「こ」のすぐ上に書く。
すぐに、子どもが間違いを指摘する。
発問 (升目のついた黒板で)「っ」は、どこに書けばいいのですか? |
右上の部屋だ。
それを確認し、「っ」のことを「つまる音」、難しく言うと「撥音」ということを教え、子どもたちに言わせる。
そして、「グレーゾーンの子に対応した作文ワーク初級」の該当部分をやらせる。
指示 今度は、先生が間違って書きますから、小さい「っ」を入れて正しく書き直します。 |
番号をふらせ、「きて」「らこ」「こぷ」「せけん」「いぱい」と5問出題。
1問ずつ答え合わせをして終了。
第5時 長音の授業 6月18日(木) |
かんじスキル34番。
ことわざフラッシュカード。
昨日の復習から。
「らこ」「がこう」と板書し、「っ」を入れて正しく書きなおさせる。
続いて、聴写。「にっこり」「てっぽう」「こっぷ」。
発問 (「おじさん」と板書) 「おじさん」をお年寄りに変身させます。どうしたらいいですか? |
「い」を入れるといいという意見が出る。
「おじいさんい」と板書。
同じように、「おじぃさん」「おじいさん」などと、わざと間違えてやっていく。
発問 (「おばさん」と板書) 同じように「おばさん」をお年寄りに変身させなさい。 |
こういうのを「伸ばす音」ということを教え、言わせる。
また、難しい言葉だと「長音」ということも教える。
その後「グレーゾーンの子に対応した作文ワーク」の該当ページをやらせる。
終わった後、問題5問。
「おかあさん」「ふうせん」「おねえさん」「おとうさん」「とけい」を聴写させる。
教科書P45の問題を書かせて終了。
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