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【同時進行の向山型国語2年(教育出版)】
「さけが大きくなるまで」
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
作成日:2011年2月 3日
更新日:2011年8月10日
○授業記録 第1~2時へ 音読練習&形式段落に番号をつける 第3時へ 「問い」の確認 第4時へ 「答え」1の確認 第5時へ 「答え」2の確認 第6~10時へ どのようにして大きくなったかをまとめる |
【授業記録】
第1~2時 音読練習&形式段落に番号をつける 10月28日(木)~29日(金) |
漢字スキル9番テスト
暗唱「論語」など。
「さけが大きくなるまで」に入る。
まずは範読から。
発問 形式段落に番号をつけなさい。 |
良くできている。
その後、音読練習。
追い読み、範囲を区切っての一人読み。
翌日の授業。
漢字スキル10番右ページ。
暗唱。
聴写「会社をつくる。」「交通ルールをまもる。」
「さけが大きくなるまで」は音読練習。
追い読み1回、隣と交代読みを立って1回座って1回、間違い読み1回。
第3時 「問い」の確認 11月1日(月) |
漢字スキル10番、 暗唱。
「さけが大きくなるまで」は、音読から。たけのこ読みを1回。
「問い」について確認し、
発問 「問い」が書かれてある段落は何段落ですか。 |
と聞く。ノートに書かせる。
①段落。
①段落には文が2つあることを確認し、
発問 問いの文は、「さけは~」ですか、「あの七十センチメートル~」ですか。 |
「あの七十センチメートルほどもある~」である。
みんなで問いの文を読ませ、線を引かせる。
発問 「あの七十センチメートルほどもある魚」とは何のことですか。 |
「さけ」である。
70cmとはどのくらいか、手を広げさせる。
問いの文の「あの~」の部分を「さけ」に変えて読ませる。
「さけは、どこで生まれ、どのようにして大きくなったのでしょう。」
となる。
そして、問いの文はいくつのことを聞かれているのかを確認する。2つである。
発問 問いの文を2つに分けなさい。 |
例示をして、1つずつノートに書かせる。
「さけは、どこで生まれたのでしょう。」
「さけは、どのようにして大きくなったのでしょう。」
となる。
第4時 「答え」1の確認 11月2日(火) |
この日は研究授業。
漢字スキル、暗唱。
たけのこ読みから。
2つに分けた「問いの文」を確認し、最初の「さけは、どこで生まれたのでしょう。」に対する答えを探す授業を行う。
発問 答えの段落は何段落ですか。 |
2段落という子が15人
3段落という子が 3人
4段落という子が 3人
予想と違う展開になる。2段落というのがこれだけ多いのは想定外だった。
発問 答えの文を探します。 |
そのページを開いて指を置かせる。
1つずつ確認する。
まずは、2段落。どこで生まれたというのはどこにも書いてない。2段落という子には、3段落か4段落かを選ばせる。
どちらの意見か、黒板にネームプレートを貼らせ、そう考えた理由をノートに書かせる。
指示 同じ意見の人同士で意見の交流をしなさい。 |
教室を回って、意見の交流をする。
指名なしで発表。
3段落には「生まれた」ということが書いていない。
4段落には、「生まれた場所」が書いていない。
どうすればいいのか、隣近所で相談させる。
3段落と4段落を一緒にすればいいなどの意見が出る。
発問 「冬の間にさけの赤ちゃんが生まれます。」に3段落の内容を合体させて答えの文を作ります。 |
「冬の間に~でたまごからさけの赤ちゃんが生まれます。」というフォーマットを与えて書かせる。
発問 さけの赤ちゃんが生まれる場所を簡単な絵にして表してごらんなさい。 |
ノートに絵を書かせ、早くかけた子から板書。
教科書の文をもとに検討する。
第5時 「答え」2の確認 11月4日(木) |
漢字スキル10番左ページ、暗唱。
前の時間に学習したさけの生まれた場所の絵を確認する。
発問 この水、汚い水でしょうか、きれいな水でしょうか。 |
きれいな水である。
教科書には書いていないが、「汚い川にさけは戻ってくるのかどうかも聞いてみる。」
「念のために聞きますが…」といい、川の全体図を描く。
発問 さけがたまごを産むのは川のどのあたりですか。 |
各地点にA、B、C、Dと記号を振り、聞く。
その証拠となる言葉(川上)も確認する。
発問 どうして、筆者は答えの文に「川上で、冬の間に、たまごからさけの赤ちゃんが生まれます。」とはっきり書かなかったのでしょうか。 |
前に書いてあるから省略しているという意見が出る。
たまごが動くはずがないから、わざわざ④段落でもう一度書かなくてもいいだろうと省略したのだろうと予想する。
2つ目の問いの文(さけは、どのようにして大きくなったのでしょう。)を確認し、
発問 この問いに対する答えの段落は何段落ですか。 |
ノートに書かせる。いくつ書いてもいいということを話す。
どの段落にしたかを確認。
1つずつ妥当性を確認していく。
④段落~⑩段落はどれも答えになっている。
第6~10時 どのようにして大きくなったのか 11月5日(金)~9日(火) |
さけは、どのようにして大きくなったのか。
段落ごとに「大きさ、時、場所、様子」をノートにまとめていく。
4段落(生まれたとき) 大きさ・・・2センチメートルぐらい 時・・・・・・冬の間 場所・・・・川上の川底 様子・・・・赤いぐみのみのようなものをおなかにつけている 4段落(その後) 大きさ・・・3センチメートルぐらい 時・・・・・・冬の間 場所・・・・川上の川底 様子・・・・赤いぐみの実のようなものがなくなる |
5段落 大きさ・・・5センチメートルぐらい 時・・・・・・春 場所・・・・川(下っていく) 様子・・・・水に流されながら、海に向かって下っていく |
※挿絵を見させ、海の方向はどちらかを考えさせる
6段落 大きさ・・・5センチメートル~10センチメートルぐらい 時・・・・・・春(1か月くらいの間) 場所・・・・川口 様子・・・・川口でくらす |
※1か月の間であること、その間に体が成長することを確認する。
7段落 大きさ・・・10センチメートル~。体がしっかりしてくる 時・・・・・・5月~6月 場所・・・・広い海 様子・・・・海の水になれる |
※前の段落から推定して、この時が何月ごろかを考えさせる。
8段落 大きさ・・・ぐんぐん大きくなる 時・・・・・・?(長い間) 場所・・・・海 様子・・・・さめやあざらしなどに食べられる。 |
9段落 大きさ・・・ぶじに生きのって大きくなった(70センチメートル近く) 時・・・・・・3年も4年も 場所・・・・海 様子・・・・およぎまわる |
10段落 大きさ・・・70センチメートル 時・・・・・・たまごを産むとき(秋) 場所・・・・自分が生まれたもとの川 様子・・・・かえってくる |
※最初の方の段落とリンクさせて考えさせる。
※さけの物語というのはこれでおしまいなのかということを聞く。ぐるぐるサイクルしていることを確認する。
※途中でこの物語が終わる場合もある(途中で死んでしまう)こともあること、生き残って帰ってくるさけの割合を教える。
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