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【同時進行の向山型国語2年(教育出版)】

「かさこじぞう」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2010年12月9日
更新日:2011年 2月3日

  
 ○授業記録
   第1~3時へ 音読練習&意味調べ
   第4時へ    中心人物は誰か
   第5時へ    「場所」の確認
   第6時へ    「 」は誰の言ったことか
   第7~9時へ 場面ごとに話をまとめる
   第10時へ   主題の検討
   


【授業記録】  

 第1~3時 音読練習&意味調べ 10月19日(火)~20日(水) 

 範読、追い読み、一人読みと行う。
 
 ページごとに、意味の分からない言葉はないかどうか確認し、聞いていく。
 
 登場人物も確認する。

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 第4時 中心人物は誰か? 10月21日(木)

 漢字スキル8番左ページ
 暗唱「論語」など。
 
 「お話びじゅつかんをつくろう」の発表の続きを行う。
 
 「かさこじぞう」は音読から。
 「間違い読み」を1回。

発問 中心人物は誰ですか?

 全員、おじいさんと答えると思っていたが、「じぞうさま」と答える子も半分近くいた。
 
 理由をノートに書かせる。
 
 「おじいさん派」は、台詞の数や、じいさまのおかげで物語が進んでいること、じいさまがいないと物語が進まないこと、じいさまはまちに行ったりじぞうさまにかさこをかぶせたり行動しているという意見。
 
 「じそうさま派」は、じぞうさまがもちこなどをもってきてくれた、題名が「かさこじぞう」だ、いいことをしたのはじぞうさまだという意見。
 
 ミニ討論を行う。

発問 じぞうさまが中心人物なら、ただの「じぞうさま」や「おんがえしをしたじぞうさま」という題名の方がいいのではないですか。
    「かさこ」じぞうとしなくてもいいのではないですか?

などと、こちらからも質問を言っていく。

 ここでは、結論を出さず、「主題」を考えるときに決着をつけるということにして持ち越しとする。

発問 この「かさこじぞう」は、いつの話ですか?

 むかしむかしである。
 どの時代か、縄文時代か、お侍さんの時代か、みんなのおじいさんおばあさんが子どものころの時代かを考えさせる。
 

発問 この「かさこじぞう」のお話は、何日間のお話ですか?

 ノートに書かせる。
 1日間である。

発問 この日は、何月何日ですか?もしくは何の日ですか。ズバリ書きなさい。

 大晦日、12月31日である。

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 第5時 「場所」の確認 10月22日(金)

 漢字スキル8番テスト。
 暗唱「論語」など。
 「お話びじゅつかんをつくろう」の発表の続きを行う。
 
 「かさこじぞう」はたけのこ読みから。

発問 このお話は、最初から最後までずっと同じ場所ですか?

 違う。

発問 一番最初はどこですか?

 じいさまとばあさまの家である。
 ノートに書かせる。

発問 家の次はどこへ行ったのでしょうか。漢字一文字で書きます。

 町である。(大年の市があった)

発問 次はどこへ行きましたか。

 (村の外れの)野っ原である。

発問 最後はどこへ行きましたか。

 家である。 

 黒板に「村」と書き丸で囲む。「町」と書いて丸で囲む。
 村をA、村の丸からちょっと外れたところをB、村と町の真ん中らへんをC、町の丸からちょっと外れたところをD、町の中をEとし、

発問 じいさまの家はどこにありますか。

 Aが5人、Bが11人、Cが2人、Dが3人、Eが3人。

 そう考える証拠となる言葉を探させ、発表。

発問 この中でこれは絶対違うというものを1つ選びなさい。

 班で相談させる。
 ノートに書かせ発表。

発問 おじぞうさまはどこにいるのですか?

 P31に証拠がある。
 Bだ。(絵を描く)
 
 そうすると、E、D、Cが違うというようになる。
 
 じいさまの通るルートは、A→B→E→B→Aなのか、B→E→Bなのか。
 
 そのように考えると、Aという意見が多数となる。
 

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 第6時 「 」は誰の言ったことか 10月22日(金)

 五色百人一首。
 漢字スキル9番「新」「午」
 
 「かさこじぞう」は前時の続きを少し。
 
 Aという結論になる。

発問 「 」は誰の言ったことですか?

 「 」の上におじいさんは「じ」、おばあさんは「ば」、おじぞうさんは「地」とする。
 誰の台詞でもないというものは「○」と付けさせる。
 
 ひとつずつ確認する。
 
 意見の分かれたのはP28の「ほんに、なんにもありゃせんのう。」
 
 これは、じいさまでもばあさまでもどちらも考えられる。

発問 「 」はついていないけど、誰かが言ったというところはありますか?

 ページごとにそのようなところがあるかどうかを確認していく。
 
 P34の「米のもちこ ひとうすばったら」はじいさまの言った言葉だ。
 
 P35の「あわのもちこ ひとうすばったら」はばあさまの言った言葉だ。
 「じょいやさ じょいやさ」はじぞうさま。
 
 P36の「六人のじぞうさ~」は、じぞうさま。
 
 P37の「じょいやさ じょいやさ」は、じぞうさま。

発問 今の「 」はないけど誰かが話したというところは、「 」がなくても誰かが言ったことだとわかる工夫がされています。
    その秘密を発見をしなさい。

 他の部分よりも下がってているのだ。
 (意外と子どもは気付かない)
 

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 第7~9時 それぞれの場面はどんな話か 10月25日(月)~26日(火)

 漢字スキル9番「汽」「船」
 暗唱
 聴写「新聞を読む。」「午後から通学した。」
 「お話びじゅつかんをつくろう」の発表の続き。
 
 「かさこじぞう」は音読から。
 一人ずつ読ませる。
 
 前回までに、場所の確認を行っていた。
 その場所ごとに、どんなお話かを簡単にまとめる。
 
 まずは、最初の家の場面。
 どこからどこまでかを確認し、

発問 最初の家の場面は簡単にまとめるとどんなお話ですか。一文でまとめなさい。

とノートに書かせる。
 例示を行う。
 できた子から板書。

 そこから、キーワードを確定する。

発問 家の場面で一番大切なキーワードは何ですか。

 「かさ」である。
 これを入れて、もう一度まとめさせる。
 
 もちこを買ってお正月をむかえるためにじいさまはかさを売りに行った。

というようになる。(要約ではないので、アバウトにまとめてよい)

 同様に「まちの場面」「野っ原の場面」「家の場面」もまとめていく。

【まちの場面】
 じいさまはかさを売りに町へ行ったが全く売れない。

【野っ原の場面】
 じいさまは雪でうもれたじぞうさまにかさと手ぬぐいをかぶせた。

【家の場面】
 じぞうさまが米のもちなどをとどけてくれて、じいさまたちはよい正月をむかえることができた。

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 第10時 主題の検討 10月26日(火)

 漢字スキル9番 

発問 じぞうさまが米のもちを届けてくれたのは何故ですか。

 じいさまが売り物のかさをかぶせてくれたからである。
 それだけではなく、「手ぬぐい」もかぶせてあげたということに着目させる。

 それらを踏まえて主題を考えさせる。

発問 このお話の主題は何ですか。

 人にやさしく親切にしよう
 こまったときにはたすけてあげよう
 人にもだれにでもやさしくしよう
 いいことをするといいことがかえってくる
 
等が出る。

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