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【同時進行の向山型国語２年（教育出版）】

「アレクサンダとぜんまいねずみ」

ＴＯＳＳシグナス／札幌向山型国語研究会　　田上大輔
作成日：２０１１年８月１４日
更新日：２０１１年８月１５日

【授業記録】　　

　漢字テスト。暗唱「初恋」「雨ニモマケズ」など。聴写。

　「アレクサンダとぜんまいねずみ」は音読練習を行う。　

　まずは、範読。
　そして、ページごとに追い読みをし、読んだ部分を立って一人読みさせる。
　その繰り返し。

　翌日も音読から。
　追い読み、一人読み、隣との交代読みなど。

　ページごとに意味のわからない言葉を確認していき、分かる子がいたら説明させ、誰もいなければ説明していく。
　時折、「ひめい」をあげなさいなどとやらせて確認をしていく。

　漢字テスト。暗唱、聴写。

　「アレクサンダとぜんまいねずみ」は、音読練習から。

　アレクサンダ、ぜんまいねずみ（ウイリー）、トカゲ、が出る。
　ここまですんなり。
　
　問題は、アニーが登場人物かどうか。
　「たすけて！たすけて！ねずみよ！」
をアニーが言ったという子とそうではないという子に分かれる。
　その中で「アニーは男だ。」という意見が出てきたので、

と聞いてみると半々に分かれる…。
　
　ＡＬＴの先生に今度会った時に聞いてみるか、お家の人が「アニー」という人の出ていたドラマや映画を見たことがあるかもしれないから聞いてみるように言っておいた。（後日、ＡＬＴの先生に取材して、アニーは女の子ということを調べてきた子がいた）　

　授業は脱線し、男の名前、女の名前、どちらもあり得る名前など名前論議になっていった…。

　漢字テスト、暗唱、聴写。
　
　「間違い読み」を１回。

　アレクサンダだという。

　ノートに書かせる。
　アレクサンダがウイリーを助けた、全ページに出ている、題名に出ている、最初に出てくる等の意見が出る。

　「　」が誰の言葉かを検討する。

　それぞれの登場人物の頭文字を記号として書かせていく。

　最初のページから１つずつ確認をしていく。
　ほとんど全会一致の意見になるが、何人かが違う意見を出したところは、理由を確認していく。

　確認をしていく中で出てきた意見を取り上げ、

と聞いてみる。
　「だめだった。」の部分に付けたという子がいた。
　
　「６年生レベルのことですが」といい、「話者」について簡単に話した。

と聞く。
　チャイムが鳴ったのでそこで終了。　　

　漢字テスト、暗唱、聴写。

　昨日の続きから

　それぞれ、どの部分が味方をしているとわかるのかを聞いていく。
　「ねずみ」派からは、「アレクサンダがほしかったのは、～。それなのに、人間は、～」の部分が挙がる。
　話者は、ねずみの味方をしている、ねずみの方に気持ちが入っている事を確認する。

　その後、「　」の読み方を個別評定していく。

　最初は

のところ。
　その後の「アレクサンダは、かなしそうに言った。」の部分がポイントとなる。
　１人だけ合格。　

と練習させる。

　続いて

のところも同じように読ませていく。

　最後に、全文を読んで終了。　

　漢字テスト、暗唱、聴写。

　ノートに「箇条書き」にして書かせる。
　ほうき、空とぶおさら、ねずみとりのぼうけんである。

　「お掃除を頑張った話ですか？」というと笑い声が起きる。
　近くの子と相談させる。
　これは、アレクサンダが人間にほうきで追いかけられた話である。

　同じように「空とぶおさら」や「ねずみとりのぼうけん」についても聞く。

　ノートに書かせる。「悪いこと」である。
　大事にされていないのだ。

　箇条書きにして２つ書かせる。
　ペンギンやぬいぐるみのくま、アニーの話である。

　いいことである。

　書いてある所に指を置かせる。「うらやんだ」のである。

　「ぼくもウイリーみたいなぜんまいねずみになって、みんなにちやほやかわいがられてみたいな。」
である。

　たすけてとひめいをあげたり、ほうきでおいかけたりする。
　
　アレクサンダは人間を襲ったりしないのにこれだけ嫌われているという所に着目させる。（以上、千葉幹雄氏の発問の追試である）

　漢字テスト、暗唱、聴写。

　「ぜんまいねずみになりたい」である。
　この願いが途中で変わったことを確認し、

と聞く。
　「ウイリーをぼくみたいなねずみにかえてくれる？」である。　

　何ページの何行目かを書かせ、確認する。
　それぞれ、理由を発表させていく。

　「ウイリーみたいなぜんまいねずみに変えてくれる（なりたい）」である。
　そうなると、どこでアレクサンダが変わったのかがはっきりしてくる。

　もう一つ。

　「ウイリーの話を聞いたから」「友達がいなくなったら困るから」などの意見が出る。

　漢字テスト、暗唱、聴写。

　「違～う！」の大合唱。
　それぞれ意見を言わせる。
　「友達だから」「おもい心で～とあるから」「かわいそうに、～と言っている」「かれはウイリーをだきしめ～とある」

　「これは、証拠はなくて想像でしかないのですが」と前置きして

　「かわいそうに～」と思ってすぐに見つかったという部分から想像する。

　ノートに書かせる。
　人のために、友達、たすける等のキーワードが出てくる。　

　それぞれ、教科書にそういう場面があったかどうかを確認していく。

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