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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年4月12日(火)
「春のうた」の暗唱&一字読解
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 職員朝会を終えて教室へ行くと,「春のうた」の音読練習をしている子が何人もいた。朝自習(『グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク』中級編をやっている)を終えた子が自主的にやっていたのだ。
- 国語の時間の開始時に「○を塗った数」を聞くと,10個以上という子がたくさんいた。改めて「丸10個システム」のすごさを知った。
- 授業では,まず最初に音読練習。
一斉音読をしたあと,タケノコ読み。今日は「かぜは そよそよ」が大人気だった。
- 次に,「視写」をさせた。私も一緒に黒板に書いていったので,
「先生よりも早く書き終わりなさい」
と指示してである。
途中,
「『ほっ』と『まぶしいな』の間は1マス開けるのですよ。教科書の通りに書くんです。」
「連と連の間は1行開けます。」
などと指導を入れていった。
子どもの中にはページの変わり目も1行開けてしまった子がいたので,一言言ってあげればよかったと反省。
早く終わった子には,ノートを見ながら音読練習させた。
- ほとんどの子が書き終えたのを確認し,向山式暗唱指導を行った。
黒板を見ながら一度読ませた後,
「少し難しくしてみましょう」
と言いながら,各行の下2~3文字を消していった。
いつにも増して元気に読む子ども達。大げさに誉める。
今度は,
「ここまでやったらさすがに無理だな~」
と言いながら,半分ほど消す。
対抗するように元気に読む子ども達。
「すごい!でも,今度は読めないぞ」
と最初の1~2文字を残して消してしまう。
それでも余裕の子ども達。
「…こうなったら」
と全部消してしまうが,何もかかれていない黒板を見ながら子ども達はすらすらと読んでいった。
「いや~参った!何も見ないで読めるなんて素晴らしい!!」
クラスで一番お勉強のできない子も,ニコニコしながら得意そうに読んでいた。
- 続いて一字読解。
「では,この詩に関して,いくつか問題を出していきます。ノートに○1と書きなさい。」
「○1番。この詩の題名は何ですか。」
10秒ほどで答えを聞く。全員が正解。
「○2番。作者は誰ですか。」
「『草野 心平』と名字と名前の間を1マス空けて書いた人は×です。もちろんひらがなで書いた人も×。教科書に書いてある通りに書くのです。」
以下,次のように聞いていった。
(3)このお話の主人公である生き物は何ですか(かえる)
(4)季節はいつですか。(春)
(5)春といっても,春の初めですか,春の中ごろですか,春の終わりですか。(春の初め)
(6)「ほっ まぶしいな」と言っているのは誰ですか。(かえる。『吾輩は猫である』を例に出し,これを「話者」ということを教えた。)
(7)「ケルルン クック」とはかえるの何ですか。(かえるの鳴き声)
(8)「おおきなくも」とは虫の蜘蛛ですか,空の雲ですか。
最後の(8)は全員が「空の雲」と答えた。なぜ虫の蜘蛛ではないのかを聞いている途中にチャイムがなったので,理由を家で考えてくるように指示した。
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