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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年4月13日(水)
初めての「あかねこ漢字スキル」の指導&「春のうた」
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- ようやくあかねこ漢字スキルが届いた。最初の指導である。
- 「あかねこ漢字スキルという漢字を練習するためのものです。これを使うとほとんどみんな100点取れるようになる。最初は,慣れるまでは100点を取れない人もいるかもしれませんが,何ヶ月か続けていくとほとんどの人が100点になります。
- 「でも,正しいやり方で練習しないと100点を取れるようにはなりません。正しいやり方でやると良く漢字を覚えられるようになるんです。」
こう説明し,教科書同様,折り目をつけさせた。
- 表紙の裏を開かせる。「新しい漢字のおぼえ方」のところを読んで聞かせる。「画数を言いながら書きます」のところだけ説明を入れた。
「空中に『川』という漢字を書きます。声を出しながら。さんはい。」
「今度は『山』。さんはい。」
「今のように,折れ曲がるところは『ニーイ』とかいうようにのばします。」
- スキルの1番を開かせ,どのように練習していき,どのようにテストまでやっていくかの全体像を簡単に説明した。
「右側のページ,これは新しい漢字を覚えるページです。2日間で終わります。」
「左側のページ,これはテストの練習のページです。1日で終えます。場合によっては2日間でやる時もあります。」
「この練習が終わったらテストです。テストは後ろについています。」(テストのページを見させる)
「書くところが2段になっていますが,2回テストをするのではなく,下の段は間違えたところだけを再テストするためにあります。」
- 再度,スキルの1番を開かせる。
「今日は『験』から『照』まで3つの漢字を練習します。」
読みの確認をしていく。
「まずは『験』。本当ならば指書きからやるのですが,最初ですから,筆順を確認してからやっていきます。」
「空書き」から始める指導法(『教室の障害児第3号』石川真悦氏の追試)を行なった。
- まず教師が筆順を言いながら黒板に書く。
次に,子ども達にも空書きさせながら,教師は黒板に書いた字をなぞる。
最後に教師と一緒に空書きさせる。(テンポを上げて何度か)
- 「今度は指書きをします。指は机の上につけるんですよ。紙の上じゃない。最初はスキルを見ながらやってみましょう。」
何度かやらせたのち
「書けるようになったなと思ったら,机の上を見ながら指書きをしてみます。これで書けたら覚えたということです。」
- 「念のため,先生の方に向かって空中に書きます。空書きといいます。」
- 「指書きがなぜ大事かっていうとね,指っていうのは脳みそにつながっているんですね。指で書くことによって,脳みその中に漢字を覚える部屋ができる。そうすると漢字が覚えやすくなるんですね。ピアノ習っている人いるでしょ?指を使って弾きます。ピアノ習っている上手な人は脳みその中にピアノの部屋があるんです。先生にはありません,ピアノの部屋…。バイオリンやっている人はバイオリンの部屋ができるんです。」
付け加えてシナプスの話などもする。
「ですから,指をしっかりつけて指書きしなければならないんです。」
- 「次はなぞり書きです。1ミリもはみ出さないように丁寧に丁寧に書きます。」
「書けた人はお隣の人と見比べて見ましょう。」
- 「これが終わったら写し書きです。なぞった下に2つマスがあるでしょ。お手本を見ながらお手本と同じような字を書きます。」
- 「今は最初ですから丁寧に教えていますが,慣れてくると『はじめ』というだけで練習が始まります。
残りの2つも同じように練習させ,最後まで書けた子に持ってこさせて丸をつけた。
- 次に教科書の『春のうた』の暗唱。
全員教科書を見ないで読めていた。
- 昨日の続きを行なった。
「『おおきなくもがうごいてくる』の『くも』は,虫のクモなのですか,空の雲なのですか」という発問である。
昨日と同じで子ども達全員が空の雲だと答える。
そこで,理由をノートに書かせた。書けたら持ってこさせ,板書した。ほぼ全員が理由を書いてノートを持ってきた。
子ども達からは,「くもとひらがなで書いてあるから」「おおきなと書いてあるからかえるより小さい蜘蛛ではおかしい」「穴から出てきて空を見上げているから」「うれしい気持ちの詩なのに蜘蛛ではおかしい」などの意見が出された。
つっこんでいこうと思っていたらチャイムが。異動したばかりで終わる時間を間違えていた…。
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