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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年4月20日(水)

参観日の授業~「漢字」「暗唱」「うとてとこ」など

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔

 
  1.  今日は新年度最初の参観日。国語の授業を行なった。
     「子ども達一人一人のいろいろな活動を見せる」
     「子ども達が集中している様子を見せる」
     「子ども達が熱中する楽しい授業をする」

    ということを考えて授業を組み立てた。
     
  2.  最初は「赤ねこ漢字スキル」2番の右側のページ。
     参観日であるので,2つだけ新出漢字を練習することに。
     1番でやった通り,「指書き前の空書き」「指書き」「空書きでの確認」「なぞり書き&写し書き」という流れで行なった。(「漢字練習の仕方」を保護者に見てもらうというのも目的の一つである)
     聞こえるのは子ども達が筆順を言う小さな声だけ。
     集中して取り組んでいる様子を見てもらえた。
     最後は向山先生の追試。全員を起立させ後ろ(保護者の方)を向かせ空書きをさせた。
      
  3.  続いて,起立させたまま暗唱
     「はるの歌」「十二支」「いろはうた」の3つ。
     いい声が響く。 
     我が子をじっと見る保護者。
     終わったあとは,これも向山先生の追試で「これ以上やるとボロが出るから座ります」といい笑いを取った。
      
  4.  次は,ノートを開かせ「早口言葉」。(以前配ったプリントをノートに貼らせていた)
     
    1つずつ全員で読ませていって,前の時間にやった「生卵リレー」を行なう。1位の列には参観者からも拍手!
     その後,1分ほど早口言葉の練習をする時間を与え,みんなの前で読んでみたい子に言わせた。7人ほどの挙手があった。
     やりたいという子がいなくなったあと,
    「お家の方で,ぜひお子さんの早口言葉を聞きたいという方はいらっしゃいませんか?」
    と聞くと,1名のお母さんが挙手。
     頭を抱える息子。(笑)
     それでも上手に読んでいた。
     
  5.  テンポ良く進み,黒板に「あ」と書く。これも前の時間にやった,「あ」のいろいろな読み方を行なう。
     初級編と題して,「普通の」「大きい」「小さい」「悲しい」「長く伸ばす」「びっくりした」「恐ろしい時の」「あくびの」「きれいな」を行い,上級編と題して,「宝くじに当たった」「指を窓にはさんだ」「1万円が落ちていた」「わなにかかった」「おじいさんの声で」「おすもうさんの声で」「ちびまるこちゃんの声で」を行なった。
     子ども達が楽しそうに表現する様子を見て,保護者の顔もほころぶ。
     
  6.  最後は「うとてとこ」の授業。(「法則化授業ファイル」「向山学級を水野正司先生が参観した時の報告」の追試。)
     
  7. 「詩のお勉強をします。題名です。」
    (板書:うとてとこ)「写します。」
     列指名をして読ませる。
    「何のことでしょうか?お勉強していくとわかります。」
      
  8. (板書:うとうとうとう)「1行開けて。写します。」
     これも列指名で読ませる。
    「次の行を書けばわかるでしょう。」
    (板書:うがよんわ)「写します。」

     「う」というのが何か聞くと知っている子はいなかった。そこで
    「『う』というのは植物ですか生き物ですか」
    と尋ねると生き物だと答える。
    「生き物の中でも何ですか。」
    と尋ねると「うさぎ」「鳥」という意見が出た。ウサギという子は十二支の「卯」をヒントにしたのだろう。(それに「羽」という数え方もそうだ)
     ここでは「鳥の鵜」であることを教え,
    「『う』を使って魚を取らせる漁師さんもいます。鵜飼といいます。」
    と説明した。
     2行を読ませる。1人「鵜」を意識して読めた子がいたので最後読ませて誉めた。
     
  9. (板書:うとうとうとうと)「写します。」
     列指名で読ませる。「眠そうだ~」とつぶやいた子がいたので,発言を取り上げて板書する。
    (板書:いねむりだ)「写します。」
     2行を列指名で読ませる。
     意識して読めていた子を誉める。
    「最初からここまでを読んでもらいます。」
     全員で読ませた。
     
  10. 「1行開けて第2連。」(「連」という言葉を知らなかったので,教えた。)
    「『てとてとてとて』じゃない?」とつぶやく子が。
    (板書:てとてとてとて)「写します。」
     これも何人かに読ませた。
    「次,何だと思いますか。」
     「てがよっつ」と「てがよんほん」という発表があった。それを誉め,板書した。
    (板書:てがよんほん)「写します。」
     2行をみんなで読ませる。
      
  11.  何人かの子は次に何と書くか気付いている。
    (板書:てとてとてとてと)「写します。」
    「これは何だと思いますか。班で相談してごらんなさい。」

     発表させると「てをたたく」「音を出す」や「はいはいだ」のようなユニークな意見が。
    (板書:らっぱふく)「写します。」
     2行をみんなで読ませた。
     そして,最初からみんなで読ませた。
     
  12. 「これから先は相談しないで,声を出さないで考えます。」
    「1連,2連とやってきました。この詩はここで終わるのですか。それとも続くのですか。声を出しちゃダメだよ。終わると思う人は,ノートの下の方に「×」と,続くと思う人はノートの下の方に「○」と書きなさい。声を出さないで。大事な問題です。」

     挙手で確認。
     何と全員が続く派であった。
    「どうして続くのか,理由をノートの下の方に簡単に書いてごらんなさい。」
     発表させると,「『こ』がまだ出てきていない」ということをどの子も言った。。
     もう一度全体で読ませる。
     
  13. 「もうできるでしょう。3連目の1行目を書いてごらんなさい。」
    「書いた人はみんなで読みましょう。」
     (板書;ことことことこ)「まだ書いていなかった子は写しておきなさい。」

     
  14. 「次,何だと思いますか。」
     ちょっと迷っている子もいたので,「最後は『にん』で終わります。」とヒントを出した。
    「書いた人はみんなで読みましょう。」
     元気良く,「こがよにん」と読んだ。
     (板書:こがよにん)
     
  15. 「3行目,書いてごらん。」
     すぐにできていた。全員に読ませる。
     (板書:ことことことこと)
     
  16. 「最後の行はどうなるでしょうか。ノートの下の方に書いてごらんなさい。できたら持ってきます。」
     持ってきた子に板書させた。
     子ども達からは「おとがする」「ことりなく」「あるいてくる」「にこんだスープ」「こどもがあるく」「ありがあるく」「ことりがよんわ」「あるいてる」「りょうりにん」「おなべにる」「ことりとぶ」「ことりなく」「あるくおと」「ことりだ」「ひるごはん」「くぎをうつ」などの意見が出てきた。
     それを発表させ,時間がなかったのでいくつか聞いていった。
    「音の数はいくつになると思いますか。」
     1連目,2連目を根拠に「5つ」という答えが返ってきた。
    「5音で考えた人はすごい!」
    「では,これをするのは誰ですか。」

     これもすぐに「こ」という答えが返ってきた。
    「そうですね。子どものすることで考えてきた人は鋭いです。」
    「5音で子どものすることであれば,どれも正解です。」
    「原文,もとの詩ではこうなっています。」(板書:とをたたく)

     
  17.  声をそろえて全文を読ませた。
     最後に,黒板の下の方から消していく暗唱指導をしたが,途中でチャイム。チャイムと同時に授業を終えた。
     本当は五色百人一首までやりたかったが時間がなくて残念!
       

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