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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年4月28日(木)
登場人物を確認するはずが…
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 連休を挟むので漢字スキルはお休み。
1回目のテストから3問出題し,ノートに書かせた。
「習ってないよ~」という数名の子どもの声。(おいおい…)
1問100点で丸をつけさせた。ほとんどの子が300点。漢字が苦手な4人は今回もできず。
- その後,途中になっていた音読練習。
見開きのページを追い読み。そのあと起立してその範囲を1人読み。
最後まで読み終えた後に
「先生のあとについて1回,自分で1回読んだことになりますから,丸を2個塗ってもいいのですよ。」
と話す。
- 次に,班ごと(4人)で1文交替読みをさせた。
速い班と遅い班で3~4分の時間差があった。
- いよいよ内容に。ノートを出させ,日付と題名を書かせた。
「最初は,物語の『設定』について確認していきます。まずは登場人物です。」
「登場人物」と板書し,子ども達に登場人物について話した。
「登場人物というのは,お話に出てくる人のことです。人でなくても人と同じように話したりする動物などは登場人物に入れます。」
「じゃあ,桃太郎の登場人物は誰ですか?」
子ども達からは,「桃太郎」「おじいさん」「おばあさん」「犬」「きじ」「サル」「鬼」などが出される。
しかし,思いもよらぬ意見が。
それは「桃」という意見である。
「桃は登場人物ですか,登場人物ではありませんか。」
こう問うと,登場人物だという子が8名いた。
- 予想外の出来事であったが,意見を指名なしで発表させた。
登場人物派からは,「桃から桃太郎が生まれるのだから登場人物だ」「どんぶらこ~どんぶらこ~といっている」などの意見が出される。
登場人物ではない派からは,「桃太郎が登場人物なのだから桃を登場人物に入れるのはおかしい」「どんぶらこ~は桃が言っているのではない」「どんぶらこ~は桃が流れる音を表している」などの意見が出された。
「プチ討論」のようになった。
- ここで,私から「はるの歌」で勉強した「話者」の話を出して説明することにした。
「前に『はるの歌』で『話者』というお勉強をしましたね。桃太郎で『むかしむかしおじいさんは~』と言っている話者は桃太郎ですか?」
子ども達からは違うという声が。
「そうですね。おじいさんやおばあさんでもなく,誰でもない人,全体を見ている人がいっています。『どんぶらこ~』というのも桃がいっているわけではないのです。」
「ですから,桃は登場人物ではありません。」
- ようやく「やい,とかげ」の登場人物に入る。
ノートに書かせたが時間切れ。
ほとんどの子は書けたようだったが,全部書けなかった子には家でやってくるように指示した。
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