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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年5月10日(火)
「桃太郎」で向山型要約指導
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 漢字スキル3の右ページから。
今日は,新しく学習する4つの漢字をまとめて最初に板書し,空書きで筆順の入力をするというやり方をしてみた。
予定ではスキル5番くらいから「はじめなさい」だけでできるようにする予定。
- 漢字練習後は音読。
昨日は途中で終わってしまった「たけのこ読み」を今日もさせる。
今日は子どもの読みも上手で,最後まで読みきった。
- そのあと,要約指導。
「昨日は,お話しをいくつかの場面に分けましたが,それを要約していきます。要約というのはお話を短くまとめるということです。
と説明し,桃太郎を例にとり,簡単に読み聞かせた。
- 「今の桃太郎のお話をノートに25文字以内でまとめます。」(20字にするつもりが間違えて25文字にしてしまった…)
「えーっ!」「無理だ~」といいながら要約し始める子ども達。
4分たって,2人の子がノートを持ってきた。
「昔あるところにおじとおばがいました」
「昔あるところにおじーとおばーがいました」
というもの。
板書させ,個別評定をした。どちらも1点。
「どうして1点かというと,25字以内にまとめている。これで1点です。でも残り9点分足りないんです。」
- その後,次々に挑戦する子ども達。
「むかしももたろうがおにたいじしてみんなをたすけた」
「ももから子がうまれて犬,きじ,サルとおにたいじした」
「ももがわれてももたろうがうまれておにたいじした」
「ももたろうがいておにたいじをした」
「強い桃太郎は動物とおにたいじをしためでたしめでたし」
などなどいろいろな意見が出された。
板書したのを読ませ,10点満点でどんどん個別評定。
基準は,キーワードの「桃太郎」が入っていたら3点,「鬼退治」「犬,きじ,さる(もしくは家来)」は2点。
25字以内(本当は20字にするはずだったが…)になっていたら1点。
最後が「桃太郎」で終わっていれば2点。
- 一度鉛筆を置かせ,解説した。
「物語をまとめるのですから,大事なキーワードがなければおかしいですね。桃太郎というお話でこの言葉だけは抜かしてはいけないというキーワードは何ですか。」
子どもから「桃太郎」という答えが出る。
「そうですね。桃太郎以外で大事なキーワードって何がある?」
子ども達は口々にいろいろなことを言うので,先ほどの点数を見させ,点数の高いものに共通して入っている言葉を探させた。
キーワードは大抵3つ選ぶことを説明し,「桃太郎」「鬼退治」「犬,きじ,さる(家来)」の3つであることを確認した。
- 「もう一つポイント。こうやってまとめる時には,一番最後に一番大事な言葉を持ってくる。この3つで言うと(「桃太郎!」)桃太郎ですね。」
「ですから,『~桃太郎』となるんですね。」
「大事な言葉を3つ入れて,もう一度書いてごらんなさい」
- 10点の解答が続出となった。
最初に持ってきた2名に板書してもらう。
「犬,きじ,さるとおにたいじした桃太郎」
「けらいをつれておにたいじした桃太郎」
- 「じゃあ,この『やい,とかげ』のお話で桃太郎でいう『桃太郎』になるのは誰ですか?」
みんな「ぼく」と答える。
「ですから,『~ぼく』というようにまとめていくんですね。」
と説明したところでチャイム。
明日は場面ごとの要約をしていく予定。
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