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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2006年3月1日(水)
「ごんぎつね」 ごんの年齢は?&ごんは極悪?ちょい悪?
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 漢字スキルは11番の右ページ残り5問。
- 教科書は先ほどの続きから。
「この説明・前書きの部分で,大人でも勘違いしてしまうという部分が1つあります。田上先生も子どものころからずーっと勘違いしていました。その部分を探します。」
というもの。
意見を発表させたが,結局答えは出なかったので,そのまま保留にしておき,次の発問へ。
「ごんは,人間で言うと何歳くらいだと思いますか。何歳とは教科書には書いていませんから,想像・イメージで書きます。」
赤ちゃん(0~4歳)… 1名
幼稚園 … 6名
小学生 …21名
高校生 … 2名
20代 … 1名
30代 … 1名
という分布になった。
「こぎつねって書いてあるから赤ちゃん。」「いたずらをするのは幼稚園くらい。」「ごんぎつねの『ご』は5歳の『ご』だ。」「こぎつねって感じで小学生っぽい感じで,菜種がらに火をつけるなどのいたずらは小学生ぐらいがしそう。」「小さすぎるとまだ親と住んでいるから。」「作文ワークに『10歳』ということが書いてあったから。」などの意見が出る。
そこで,
「今,いろんな意見が出た中で,教科書に書いてある言葉を証拠にした人がいましたね。(こぎつね)そう,こぎつねです。教科書から『こぎつね』と書いてあるところを見つけてごらん。」
「よーく,見てごらん。ごんは子どものきつねなのですか。」
「よーく見てごらん。『小ぎつね』っていう字をよーく,見るんです。」
「小さいきつねなんですよね。みんなだまされているんです。だから,年齢はわかりません。これがさっきの質問の答えでした。」
- 続いて前書きから発問。
「ごんは,かなり悪い極悪非道のきつねなのですか,それともちょっと悪いちょい悪ぎつねなのですか。ノートに極悪かちょい悪かどちから書きなさい。」
極悪派は2名,残りは全部ちょい悪派であった。
理由を書かせて,簡単に討論をする。
その後,前書きの部分でわかるごんがしたいたずらを全て出させた。「いもをほり散らす」「菜種がらのほしてあるのへ火をつける」「とんがらしをむしりとる」である。
それぞれどの程度の悪いことなのか,確認していった。
どれも,お百姓の食料や収入源にダメージを与える重大なことである。火をつけるのは放火だ。
「これを『ちょっとしたいたずら』と思っているのはだれですか。」
ごんである。
村人から見れば,大きな迷惑だ。
このことは「子ぎつね」というイメージがあるからそう思ってしまうということを簡単に説明した。
- 最後に物語をいくつかの事件に分ける。
いきなりは難しいので,今回は時系列(日にち)の移り変わりから考えさせることにした。
まず,一番最初の事件の始まりは「ある秋のことでした。」である。そこを四角で囲ませた。
「その次に日にちが変わるのはどこですか。」
と尋ね,四角で囲ませた。「十日ほどたって」である。
同じように次に日にちがかわるのはどこか,最後まで確認していった。(途中,書いてはいないが日にちがかわった部分がある。P84の最後,「兵十が赤いいどの所で,麦をといでいました。」の部分だ。ここだけ,取り上げて考えさせた。)
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