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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年7月12日(火)
「イラスト作文スキル」 遠足のなりきり作文
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 私が遠足に行けなかったので,その様子を知るため子ども達に作文を書かせることにした。(笑)
「イラスト作文スキル」を見ると遠足についてのページがあったので,それをすることに。
- 「今日はみなさんにリュックになってもらいます。」
といいながら,プリントを配った。
まず,タイトルやめあて,例文を読ませた。
- 「それでは作文を書いていきます。まず,自分のリュックが男か女かを決めなさい。」
そう指示をして,どちらにするか確認した。
「リュックが男だったら『ぼく』,女だったら『わたし』となります。」
「一文目。『ぼく(わたし)は,○○君(さん)のリュックだ。』と書きなさい。」
イラスト作文の指導案どおり,最初の一文目は書き方を指定して書かせた。
- 「二文目。○1の例のように,リュックに入っている持ち物を書きます。『ぼく(わたし)の中には,~入っている。』と書きなさい。」
これも指導案どおり,例文を参考にさせながら書かせた。
途中,文末を「です」に変えていいかどうかという質問が出たが,今回は常体に統一するよう答えた。
- この続きは,子ども達に任せて書かせた。
ほとんどの子がいろいろかいている中で,筆の進まない子も何名書いた。なりきり作文になっていないものもあった。
ステップが大きかったので,もっと例示を増やしたりしたほうがよかったと思う。
以下,子どもの作文を一部紹介する。
- 私は,千秋さんのリュックだ。私の中には,お弁当,おやつ,ゴミぶくろなどが入っている。
千秋さんは,私をおいて,遊びに行ってしまった。
どこへ行ったの?見てみると,4年1組のみんなと,けんけんずもうをしている。
私もみんなと,やりたいな!!でも私はリュックだから,みんなとは,遊べない。あーあ,私も人間だったらなぁー!
ぼくわ,直也くんのリュックだ。ぼくの中にわ,なおやくんのたいせつなおべんとうがはいっています。
なおやくんわ,つぎに川にいきました。川のかいりにぬれてかいってきましたぼくにぬれたものをつめこんでひるごはんをのんきにたべた
ぼくは,拓也くんのリュックだ。ぼくの中には,おべんとうすいとうおかししきものがはいっている。
拓也くんは,ぼくからしきものをだすと,しきものをひいた。そして,すいとうもだすとぼくのちゃっくをしめた。そして拓也くんはあそびにいってしまった。
わたしは,京香さんのリュックだ。わたしの中には,おべんとう,おやつ,ビニールのしきもの,虫よけスプレーなどが入っている。
京香ちゃんは,わたしをシートの上において友だちとおやつこうかんをしてる。
「ああわたしもおやつたべたいなあ。」
しばらくして京香ちゃんが,
「キャー!」と言いながらもどってきた。
「ヘビいたよ!!」
私は,葵さんのリュックだ。私の中には,おべんとう,おやつ,しきもの,かさ,虫よけスプレーなどが入っている。
葵さんは,いきなり私の中から,かさをとって,しきものの前において,美佐子さんと遊んでいた。それから,私の中から,おべんとうをだして,かさくにかくれて食べていた。
ぼくは,一紗君のリュックだ。ぼくの中には,べんとう,おやつ,すいとう,しきもの,サンダル,ゴミぶくろ,虫よけスプレーがある。
一紗君は,ついたら,ともだちとおやつをこうかんしてくっていた。すしもくっていた。
それからけんけんずもうをしたらしい。まけたらしい。
その後川にいったらしい。
おちたらしい。
ぼくは,一斗君のリュックだ。ぼくの中には,おべんとう,おかし,シート,サンダル,ボケットティッシュがはいっている。
一斗君は,ポロトについて一斗君がぼくにすわってやすんでてぼくはいたかった。
それからぼくを,投げて,サンダルをもって,どっかいった。
それで,ポロトから帰るときに,一斗君がぼくをふんでいて,ぼくはいたかった。
私は,ことみさんのリュックだ。私の中には,おべんとう,おやつ,しきもの,ゴミぶくろ,水とうなどがたくさん入っている。
ことみさんは,まず,私からしきものをとりだした。ことみさんもいれて六人くらいの人がいた。私はことみさんのしきものとほかの人のしきものの間においてもらった。次に私からおやつをとりだした。そしてちかくの人たちとこうかんをしていた。次はだれかによばれてみんながあつまる場所へとことみさんたちが行った。そこでけんけんずもうをしていた。とても楽しそうだなと思った。
ぼくは,祐希さんのリュックだ。ぼくの中には,おべんとう,水とう,おやつ,サンダル,しきものなどはいっている。
ポロトにつくと祐希さんは,さいしょに,友だちとおやつをこうかんしていた。ぼくは,楽しそうにみていた。
その次に祐希さんは,ぼくの中に,おかしを入れてケンケンずもうをしにいった。ぼくは,じっとみていた。ケンケンずもうがおわってからぼくの中からおべんとうを出して楽しそうに食べていた。そしておべんとうを食べてから祐希は,へびを見にいった。
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