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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年9月5日(月)
「一つの花」 おかしなところを探させる
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- 漢字スキル3番の右ページ。
- 次に辞書引き。
- 「一つの花」は,まず,音読練習。
今日は,起立して自分の一番速いスピードで読ませる。(座ってもう一度)
- その後,前日続きをする。
戦中のゆみこの人生を「一つだけの人生」とまとめるのに対して,戦争後のゆみこの人生を「~の人生」とまとめるのである。
- 作業の時間をとり,子どもに聞いてみると,
1)コスモスでいっぱいの人生
2)コスモスの花に囲まれているゆみこの人生
3)いっぱいのコスモスの花の人生
4)コスモスのトンネルの人生
5)トンネルになるほどのコスモスの人生
6)コスモスにつつまれているゆみこの人生
7)たくさんのコスモスの人生
というのが出た。
2),6)のように「ゆみこの人生」について聞いているのにまた「ゆみこ」と使うのはおかしいと指摘し,「コスモスがいっぱい」ということが書かれていればいいと説明した。
- 次に,
「コスモス以外で,戦争が終わった後のゆみ子の人生を象徴している,表している言葉がP78~P79にあります。それはどれですか。」
と聞いた。
なかなか意見が出ず,
「戦争中の『一つだけの人生』とは違うようなことが出てきます。」
と補足で説明した。
それでもなかなか出てこない。
そこで,
「戦争の時はコスモスが一つだけだったでしょ。戦争が終わったら違う。同じように戦争の時は一つだけだったのに,戦争が終わったら違うものがある。さあ,それはどれか?」
と聞き,隣近所でも相談させた。
それでも難しそうだったので,更に,
「先生のときは,花以外に何が一つだけだったのですか?」
と聞いてみると「食べ物」という答えが返ってくる。
「じゃあ,戦争が終わった後,食べ物について何か書いていないか。」
と聞いて,ようやく「あー!!」とわかったようだ。「お肉とお魚」である。
「一つだけの人生ではなくて,どちらか選べる人生になったんですね。」
と説明して,ノートに「お肉とお魚の人生」と書かせた。
- 最後にようやく今日の本題。
「このお話には,いくつかおかしいところが出てくるんです。それはどこですか。ノートに箇条書きにして書いていきなさい。」
(「おかしい」ということの意味を一緒に説明した)
いくつか意見が出たが,意図するものが出ない。
時間がなくなったので,聞いていった。
「ゆみこの最初に覚えた言葉が本当に『一つだけちょうだい』ではおかしくないか?」
「『おやつどころではない』と書いてあるのにあとから『おやつの時でも』とあるのはおかしくないか?」
「おにぎりを全部食べてしまったことをお父さんが知らないというのはおかしくないか?」
などである。
- ここは,「おかしいところ」をきくよりも,「ゆみこの年齢を検討させる」などした方が良かったと思う。
- おまけ。
授業終了直後,スズメバチが教室に侵入。
普通なら教室がパニックになるだろうが,我が校では日常茶飯事…。
子どもも落ち着いて対処しているのが怖い。
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