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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年12月20日(火)

「某は案山子にて候 雀殿」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔

 
  1.  まずは暗唱から。
     これまでやったものを読ませた。
     
  2.  そのあと,向山先生の追試。(「向山洋一全集21プロは一文で一時間を授業する」より)

     某は案山子にて候 雀殿
                  
     
  3.  黙って黒板に書く。
     書くと同時に,子ども達は読み始める。
     途中,これが俳句だと気づく子がいたのでほめた。1学期に学習した俳句について簡単に復習した。
     
  4.  「分からない字はデタラメでもいいから」といい何人かの子に読ませた。
     子ども達が解読できたのは「殿」。
     これを「昔っぽい言い方ですが~」と言い,「~どの」と読むことを教えた。
     「候」はみな「コウ」と読んでいたが,「そうろう」ということを教えた。
     「某」はお手上げ状態だったので,すぐに「それがし」と読むことを教えた。
     
  5.  さて,案山子と雀である。
     「案山子」は「アンザンコ」「アンザンシ」「アンヤマコ」「アンザンシ」などの読み方が出る。
     「子」は「シ」と読むことを教え。何なのか考えさせた。
     すぐに,お勉強の苦手なA君が「カカシ!」と声を上げる。
     ものすごく驚いて,一杯誉めた。
     「雀」は程なく「スズメ」という読み方が出てきた。
     全ての読みがわかったところで,出てくる語句の説明を簡単にした。
     
  6.  ノートに句を写させ,覚えるまで読ませた。
     何人かに指名して一人一人にも読ませてみる。
      
  7.  「目をつぶって。」
     「頭の中に案山子を描いて。どんな案山子ですか?」
     「雀さんも描いて。」
     「季節はいつですか?」
     「雀はどこにいる?」
     「雀は何をしていますか?」
     「はい,それを絵に描いてごらんなさい。」
    という感じで絵に描かせた。
     早く書けた子には,どういう絵なのか解説も書かせた。
     
  8.  しばらくして,黒板に出させて描かせた。
     以下のようになった。
     

     
  9.  それぞれ発表させ,出てきた意見を三つに分類し,どれに賛成か聞いてみた。
     A.おたがい挨拶をしている(12人)
     B.雀が怖れている(20人)
     C.雀は案山子が眼中にない(1人)
     
  10.  1つだけ違うのを選ぶとすればはどれか,班で話し合わせた。
     発表させ,「田上先生はどの意見に賛成と思うか」と聞いてみた。
     すると,一番人数の少なかったCと予想する子が多数。
     Cの意見を書いた子はお勉強の苦手なK君。
     じらしたあと,「実は先生もK君と同じ意見なんです。」
    と話した。
      
  11.  最後に自分のイメージにあうように句を読ませて終了。
     

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