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【同時進行の向山型国語6年(教育出版)】
「風景 純銀もざいく」
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
作成日:2007年4月11日
更新日:2007年4月11日
【教材文】 |
【授業記録】
4月10日(月) 「風景 純銀もざいく」 |
前日に音読練習をしていたため,すぐに読ませてみる。
半分以上が暗唱できていた。
「向山型国語教え方教室」誌No33(明治図書)の論文審査に書かれていた向山洋一氏の発問を追試した。
ざっと,「むぎぶえ」の意味,「ひばりのおしゃべり」が「鳴き声」を表していること,「やめる」は「病める」であることなどを確認していった。
辞書をひかせながらである。
発問 この詩で,異なることを書いている行は,いくつありますか? |
3つである。
指示 それを全部書き抜きなさい。 |
発問 どの行が最も強調されていますか? |
ほとんどの子が3番目の「やめるはひるのつき」だという。
理由を書かせた。
書けた子からノートを持ってこさせる。
その後,指名なし発表。
一番最後のほうにあるから。
「やめる」だけ教科書の下に「病める」と注釈があるから。
「やめるはひるのつき」だけ意味が分からないから。
「むぎぶえ」は地面にできるもので,「ひばりのおしゃべりは」空にあって,「ひるのつき」はそれよりもっと上だから。
最後の発音が上がっているから。
「むぎぶえ」も「ひばりのおしゃべり」も音だけど,「やめるはひるのつき」だけ違うから。
「むぎぶえ」も「ひばりのおしゃべり」も風景だけど,「やめるはひるのつき」は風景ではないから。
「やめるはひるのつき」だけ反対だから。(普通は「ひるのつきはやめる」となる。)
「やめるはひるのつき」の次の「いちめんのなのはな」には「。」がついているから。
いつも大事な言葉は最後らへんに書いてあるから。
などの意見が出た。
「こんなにいろいろ意見が出てくるクラスというのはなかなかありません。」と大いに誉めた。
「みんなから出てこなかったものを聞いてみます。」と言い,
発問 「やめるはひるのつき」の9文字の中で,一つ強調している根拠となる平仮名一文字があります。どれですか? |
と聞いた。
全員が「は」だという。
「大学教授レベルですが」と言い,
発問 「は」はなぜ強調なのか,その意味や使い方をもとに考えなさい。 |
と言った。
辞書を出して調べる。
1)何についてのことかを示す。
2)他と区別して,取り上げて言う時に使う。
3)意味を強めるはたらきをする。
などと子どもの辞書には書いてある。
当然これだけでは不十分だ。「基礎日本語辞典」レベルが必要になるだろう。
ここで時間切れ。
「日記でもいいですから,ぜひ考えて見て下さい。大学教授レベル。夏休みの自由研究でもいいです。」
と言い,授業を終えた。
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