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【同時進行の向山型国語6年(教育出版)】

「リレースピーチをしよう」「創作ノート」

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2007年4月22日
更新日:2007年4月27日

  
 【全体計画】合わせて6時間
 
 1.スピーチ原稿を書かせる。(1時間)
 2.指名なしでスピーチをさせる。(1時間)
 3.残りのスピーチをしながら,合間に実態把握のテストをする。(2時間)
 4.桃太郎でリレー作文を書く。(1時間)
 5.リレー作文で物語の創作をする。(1時間)
 
 ○授業記録
   第1時へ スピーチ原稿を書かせる。
   第2時へ 指名なしでスピーチする。
   第3時へ 残りのスピーチをする。
   第5時へ 桃太郎のリレー作文を書く。(1)
   第6時へ 桃太郎のリレー作文を書く。(2) 

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【授業記録】  

 第1時 スピーチ原稿を書かせる 4月13日(月) 

 漢字スキルがまだ届かない。(正確に言うと,届いたのだが冊数が少なかった…)
 この日は,朝に臨時の離任式があったため,授業時間が実質30分もなかった。
 
 教科書は「リレースピーチをしよう」というところ。
 そのままやるとぐちゃぐちゃになる。
 
 そこで,「新年度の決意」をスピーチさせることにした。
 6年生になってすぐ,「卒業の時の自分」という題で,卒業を迎える時にどんな自分になっていたいのかを箇条書きで全員に書かせていた。
 それをもとにスピーチ原稿を書かせる。
 とりあえず,教科書を一通り読み,以下のようなフォーマットを示して書かせた。

 ぼく(わたし)は,卒業する時,次の~つのような自分になっていたいです。
 一つ目は,~。
 (理由・考え)
 二つ目は,~。
 (理由・考え)
    ・
    ・
    ・
 (まとめ)

 この日は,書くだけで終了。
 早く終わった子にはスピーチの練習をさせた。


 第2時 指名なしでスピーチをする ~4月16日(月) 

 この日は,朝に臨時の着任式があったため,授業時間が実質30分もなかった。
 5分ほど書く時間をとる。早く終わった子はスピーチの練習。

 指名なしでスピーチをさせていく。
 「評定」するか,「評価」するか迷ったが,内容が「新年度の決意」であることから,「評価」することにした。
 スピーチしたあと,内容面とスピーチの技術面(声,スピード,目線など)についてそれぞれ評価していった。 
 1つだけ,児童のスピーチ原稿を紹介する。

 わたしは,卒業の時に次の四つのような自分になっていたいです。
 一つ目は,大きな声であいさつをするということです。
 理由は,小さい声であいさつをするより,大きい声であいさつをするほうが,気分が良いからです。
 二つ目は,発表する数を多くするです。
 理由は,いつも勉強中,手をあげる数が少ないからです。だから,卒業の時までに発表する数を多くしたいです。
 三つ目は,水泳(競泳)で,大会の時に自己ベストをだすことです。
 たくさん練習をして,目標のタイムを目指します。
 四つ目は,えんぴつの持ち方を正しくすることです。
 正しい持ち方をいしきする時は,ちゃんともてるんですが,いしきをぜんぜんしない時は,正しくない持ち方をしてしまうので,正しくもてるように,頑張りたいです。
 この四つを自分が卒業する時までに頑張りたいです。
 そして,中学校に行ってもこの四つのことをいしきしていきたいです。

 残った時間で,正進社の「はじめてテスト」(漢字読み)を実施。

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 第3時~第4時 残りのスピーチをする ~4月17日(火),18日(水) 

 授業の開始5分ほどスピーチの時間をとり,指名なしでスピーチさせていく。
 残った時間で,正進社の「はじめてテスト」(漢字書き,読解)を実施。


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 第5時 桃太郎のリレー作文を書く(1) ~ 4月23日(月) 

 教科書は,「創作ノート」というところ。
 その前の「リレースピーチをしよう」で「リレー」をせずにスピーチしたので,ここでリレーをすることにし,「リレー創作ノート」ということにした。
 
 早い話が「リレー作文」である。
 
 今日は,練習ということで,「桃太郎」をリレー作文させた。

 1.隣と一文交替で書く。
 2.要約すると「犬きじさるを連れて鬼退治した桃太郎」というようになれば,細部は違っていてもいいこと。
 
などを確認し書かせる。
 16,7分ほどであったが,盛り上がった。
 作文となったら固まってしまう子もノリノリ。

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 第6時 桃太郎のリレー作文を書く(2) ~4月25日(水)

 今日は,その続きを書くか,オリジナルの物語を作るか相談させて,やらせた。
 2組を除き,桃太郎の続きを選択。
 
 最初は普通の桃太郎のお話だったのだが,だんだん脱線してきた。
 もうパロディ。
 お笑い学級の本領発揮である。
 
 最後の7分ぐらいで,他のグループの作品鑑賞会を行う。
 やたらと楽しそうだった。
 
 これまでどんなに楽しい作文の授業をしても何もやらなかった子でも,このリレー作文はものすごく楽しそうに書いていた。
 
 なぜか?
 リレー作文という形態が良かったのか?
 桃太郎という題材が良かったのか?
 それとも両方か?
 検証が必要である。
 
 1人ではなかなか書き進めなくても,2人でリレー作文なら書くきっかけがあったり,ペアの子のサポートがあって書けるということがあるのかもしれない。
 男子が下品にしそうでも,次の文で女子がカバー。(笑)
 
 1ペアの作文「桃太郎」を紹介する。(あまり作文が得意ではない子がいるペアの作品)

 昔々小さな家に,おじいさんとおばあさんがいました。
 おじいさんは,しばかりへ,おばあさんは川へせんたくに行きました。
 すると,ドンブラコ,ドンブラコーととても大きな桃が流れてきました。
 おばあさんは,流れてくる桃をとりました。
 家に帰って,おじいさんの帰りをまっていました。
 すると,おじいさんが帰ってきました。
 おばあさんが,おじいさんに桃のことを話すと「2人で食べよう」といって包丁を持ってきて,桃をパカンと切りました。
 すると,大きな,桃の中から,男の子がでてきました。
 おじいさんとおばあさんは名前をつけてやりました。
 その名は,ももたろうと名づけられました。
 ももたろうは,元気に育ってさいきん悪いことをするおにをたいじするとももたろうはいいました。
 「よし,おにたいじに,行く」といいました。
 おばあさんは,ももたろうにどろだんごをあげました。
 「おにがしまへ,出発だ」
 出発したももたろうは犬に会いました。
 「ももたろさん,ももたろさんおこしにつけたーどろだんごー一つわたしに下さいな。」
 ももたろうは犬にどろだんごをあげました。
 犬は,どろだんごを食べ,おなかをいたくしたものの,くれたお礼にけらいになりました。
 歩いていると犬ははきました。
 するとさるがやってきて,どろだんごがほしいと,だだをこねました。
 ももたろうはさるにどろだんごをあげました。
 おなかをいたくした,犬,サルをつれて歩いていたももたろうはちかくにコーシューベンジョを見つけました。
 ももたろうはちょっときゅうけいしてもいいぞといいました。
 コーシューベンジョは,2つあります。犬がまずさきに入り,次にさるが入ろうとしましたが,さるのほうがあきません。だれかが入っているようです
 5分後,中からきじがでてきました。またせたおれいにどろだんごをくれたらおともします。
 

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