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【同時進行の向山型国語6年(教育出版)】

6年生最初の参観日の授業は「郷」の漢字文化

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔
作成日:2007年4月27日
更新日:2007年4月27日

【授業記録】  

 参観日はテンポ良くいくつかのパーツで組み立て,子どもの活動場面が見えるようにする。

 6年生最初の参観日は国語の授業。
 
  1.漢字スキル
  2.暗唱披露
  3.「枕草子」の暗唱
  4.「郷」の漢字文化(塩谷先生の追試)
  5.転校する子に向けてのスピーチ
 
という流れ。
 

 漢字スキルは右ページの2つだけ練習。
 子ども達の素晴らしい集中力を見てもらう。
 終わった後,後ろの保護者の方を向かせて空書きでチェック。
 

 その後,「大木」の暗唱を披露。
 

 「枕草子」のプリントを配り,暗唱練習。
 範読,一斉読,教師と子どもで交代,子ども同士で交代,廊下側を向いて1回,黒板の方を向いて1回,窓の方を向いて1回,保護者の方を見て1回練習。
 その後,下から少しずつ隠していくやり方で暗唱。(暗唱詩文集と一緒のやり方)
 テストまでやろうと思ったがここまでで終了する。
 「お家の人にキレイにのりで貼れるかどうか見てもらいましょう。」
とプレッシャーをかけ,プリントをノートに貼らせた。
 

 続いて「郷」の漢字文化の授業。
 「黄金の三日間・国語の授業開き」(田上大輔/札幌向山型国語研究会著 明治図書)より,塩谷直大先生の実践の修正追試をする。
 とってもいい本で,参観日にも役立つ!(と,自画自賛…)
 
 黒板に人が手を広げている絵を描き,ノート4マスの大きさにうつさせる。

発問 これね,人が寝転がって手を広げている絵です。
    この絵の形からどんな漢字になったでしょうか。絵の下にその漢字を書きます。

 「これが書けなかったら,田上『大』輔先生のクラスにはいられないな~」
とヒントを出す。
 
 答えを空書きで書かせる。
 「大」だ。 

発問 今度は行動で示してもらいます。アクションで。
    これ(大)と似ているのですが,今度は立った状態。
    『立』という字は人間のどんな状態を表しているのでしょうか。
    全員起立。「3.2.1,キュー」でやります。
    「3,2,1,キュー」

 手を広げて立った状態であれば正解だ。
 
「これも実は人に関係のある字なんですね。」
といい,「交」と板書する。

発問 さあ,考えて下さい。これは人間のどんな様子か。
    3,2,1,キュー。

 「足をバッテンにした人?正解!」
 
 「今度も人に関係する漢字なのですが,1人ではできません。お隣と協力して。」
といい,「比」と板書する。
 
 少し隣と相談させ,
「3,2,1,キュー」
 わいわい盛り上がる。

説明 これも人に関係する漢字なんですね。今,みんなどっちを向いていましたか?右ですね。
    これ正解です。左を向くと違う字になります。(「从」)今の『従』という字です。

 「では,ノート4マス使って,この字を写してください。」
と言い,「郷」という字を板書する。
 「郷ひろみ!」という声があがる。
 「故郷のきょうです。」

説明 実は,この中にも人がいるんです。どれでしょうか。人だと思う部分を赤鉛筆で囲みます。

 「人1人だっていう人?2人?3人?」
と確認する。
 「これ,人2人なんです。端と端が。人と人とが何かを囲んでいるんです。」
 食べ物とか,宝物とか声があがる。
 「食事,ごちそうです。それで人と人とがそれを囲むところ,故郷の郷として使われるんですね。」
 
 「今日は趣向を変えて,皆さんに新しい漢字を創ってもらいます。」
 
 と板書。

説明 どういう風につくるというと,この中に何かを入れるの。人と人との間に。
    例えば,先生はあまり好きではありませんが,(「酒」という字を入れる)これを入れると?
    
(「飲み会」という声があがる)
    そう,飲み会と読みます。2人だけではなく,人がいっぱいいると思えばいいんです。
  「酒」を入れて「飲み会」
 
指示 一つ書けたら先生の所に持ってきます。読み仮名も書いてね。
 
と4マス分に書かせる。
 できた子から持ってこさせ,読み仮名を書かずに板書させていく。
 最初は他の子に何と読むか予想させ,書いた子に正解か不正解かを言わせていった。
 途中,時間がなくなり,何と読むかを発表させるだけに。
 
 「花」を入れて「お花見」     「手」を入れて「握手」
 「心」を入れて「以心伝心」   「機」を入れて「通信」(DSの通信対戦機能)
 「島」を入れて「漂流」      「人」を入れて「オペ」
 「血」を入れて「献血」      「火」を入れて「火の用心」
 「騒」を入れて「パーティー」  「祝」を入れて「祝賀会」
 「川」を入れて「七夕」      「手」を入れて「デート」
 「協」を入れて「強まる」     「王」を入れて「家来」
 「愛」を入れて「家族」 
 
 爆笑の連続。
 国語が苦手な子もノートを持ってきて,ノリノリだった。
 

 最後にスピーチ。
 今日で転校する子がいるのだ。
 列指名で一人一人起立させ,言わせていく。
 最後に転校する子からも一言。
 そして,みんなで書いたお手紙をプレゼント。

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