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大人気!どの子もシュートを決められるポートボール
TOSSシグナス 田上 大輔
作成日 2002年6月2日
誰もがたくさんボールに触れるポートボールです。シュートを決めるチャンスがたくさんあるので苦手な子でも楽しめます。 |
ポートボールは子どもによって差のある競技である。普通にやると、ミニバスをやっている子など、上手な子中心にどうしてもなってしまう。
どの子にもボールを触るチャンスがあり、シュートを決めることのできる工夫をしてみた。
【準備するもの】 1.ドッジボール(2個) 2.ポートボール台(2つ) |
1.ラインをなくす |
体育館なので、4つのラインのうち3つは壁である(壁にボールが当たってもそのまま続ける。ゲームが途切れずに続くからである。)。残りの1つのラインに、試合がなくて待っている子どもを配置する。(図1) ラインの子の所にボールが来たら、中のプレーヤーにボールを渡す。 これならば、待っている子もゲームに集中できる。また、ボールが遠くに転がることもないのでプレーヤーも集中し、スローインの余計な時間をカットできるので余計な間があかなくてすむ。 また、ラインがないので360度どこからでもシュートをねらうことができるので、ゴールのチャンスが増える。 |
(図1) |
2.ボールを2つ使用する |
ドッジボールなどでは、ボールを2個にふやして行うことも多いと思うが、これをポートボールにも応用する。ボールの数が増えることによってボールに触れるチャンスが増える。また、1つのボールに他の子が集中している隙に、ポートボールの苦手な子がシュートを決めるということもある。 また、バスケットボールは固く、苦手な子にとっては扱いが難しいので、投げやすく取りやすいドッジボールを使用する。 |
3.ガードマンを置かない |
シュートを決めるチャンスを増やすため、ガードマンは置かない。ただ、チームによっては守備に専念する子が出てくるので、ゴールの周囲にコーンを置き、「この中に攻めも守りも入ってはいけません。」と指示すると、もっとゴールのチャンスは増える。 |
4.ドリブルは禁止 |
特定の上手な子だけがボールを持つことのないよう、ドリブルを禁止する。つまり、ゴールへと近づく手段はパスだけとなる。パスをしたらその場にいないで前に走ることやボールを持っていないときの動き方の練習にもなる。 |
5.ゴールマンをどんどん代える |
はじめにゴールマンになっていく順番を決めておく(背の大きい順など)。シュートが決まったら、ゴールマンは担任の所にそのボールを持ってくる。この時、次のゴールマンと交代することになる。 シュートが入りやすいので、ゴールマンもどんどん代わり、特定の子がずっとゴールマンになるということもない。 また、取るのが苦手だという子も、「シュートが入りやすい=取りやすい」ということなので、すぐに取ることができる。 |
これらの工夫により、
(1)ほとんどの子がシュートを決めることができた。
(2)全員がゴールマンとしてシュートをキャッチできた。
(3)子ども達の運動量が増えた。
初めてポートボールをする入門期には特にオススメの指導法である。