「サークル通信」第5号 2002.6.14(田上)

 

 第4回目の例会。この日は、サッカー日本代表のチュニジア戦が。日本、1位でグループリーグ突破という記念すべき日の参加者は松村先生、赤塚先生(初参加)、岡崎先生、千葉先生、荒井先生、田上の6名。千葉先生は、「第4回漢字の学習構造・漢字文化セミナー」に出席のため20:30の飛行機に乗らなければならないのにもかかわらず、序盤のみの参加。岡崎先生も所用のため、早めの帰宅。
 忙しい中、少しでもサークルに参加しようとしてくれる先生方の気概に感激です。

1.模擬授業(その1)

 千葉先生が10分ほどしかいられないので、先に赤塚先生に模擬授業をしてもらい、千葉先生に見ていただくことに。

(1)赤塚先生 5年算数 「□をつかった計算」

 私と同じ勤務校に、少人数指導担当として配属された新卒の赤塚先生。少人数指導といいながらも、現在の所実質はTTの形で授業になることがほとんど。赤塚先生に私のクラスを使って初めてメインで授業してもらったのがきっかけで、サークルにも参加してもらえることになった。
 翌日、私のクラスでまたメインでの授業をすることになっていたので、その部分を模擬授業し、みなさんに見ていただくことに。

 千葉先生から、(a)子ども達の空白の時間をなくすこと、(b)言葉をもっと削ることの2点をご指摘頂きました。

千葉: 「赤塚先生、授業の一番最初に言ったことを覚えてますか?ちょっと黒板に書いてみて。」
赤塚: 「はい。(思い出しながら書く)」
千葉: 「じゃあ、この中で要らない言葉があったら消してみてください。逆に付け足す言葉があったら書いてみてください。」
赤塚: 「…。(迷いながら、一つだけ消す)。」
千葉: 「じゃあ、田上先生、消してみて。」
田上: 「(うっ、やばい…)はい。えーっと、これとこれとこれと。(どんどん消していく)」
千葉: 「これだけ削れるんですよね。(中略)まずは言葉を削ることを意識してやっていくといいんじゃないかな。(後略)」(文責:田上)

 納得のコメントです。赤塚先生も何をすればいいのかよく分かったようでした。私も大変勉強になりました(言葉の削り方、コメントの仕方の両面で)。

 

2.レポート検討

  出されたレポートは全部で以下の9つ。

(1)いじめを考える1(岡崎)
(2)笑顔にはパワーがある!(松村)
(3)
下級生への接し方を考えさせる指導(荒井)
(4)時間をかけずにできるくじ引き(荒井)
(5)学級通信「STEP UP」(荒井)
(6)算数の授業での指示、発問、ノート2時間分(赤塚)
(7)英会話学習の指導案(田上)
(8)赤塚先生の授業に対しての助言メモ(田上)
(9)学級通信「シグナス」No18〜No29(田上)

 岡崎先生の(1)はTOSS道徳の授業。「わたしの妹」「いじめを苦に自殺した子の遺書」などたくさんの力ある資料を集めている。学級通信に書いた授業の様子、子どもの感想も記されている。
 ただ、指示や発問が多く生徒が消化しきれない印象を受けた。何回かに分けて授業してもよかったように感じる。

 松村先生の(2)も道徳の授業。一目瞭然、違いの分かる資料がすごい。資料を精選していったほうがいいとの意見も。これはぜひHPにアップしてもらいたい。楽しみにしています!

 荒井先生の(3)、某掲示板でも話題になっていました。荒井先生も、この実践に対して「引っかかり」を感じたようです。
 (4)は、「トランプ」を使ったくじ引き。ミニバスの監督会議での抽選会にも使われる手法です。
 (5)、運動会の朝の語り、終了後の語り、参考になりました。また、ボランティアの授業についても書かれていました。子どもが「不便」さを分かるまでじっくり体験させる点がよかったと思います。

 赤塚先生の(6)、教材研究の深さは足りない部分もありますが、授業するにあたって、全発問・全指示を書き、子どもと同じノートを作るという姿勢は立派です。わたしが新卒の時はしていませんでした…。

 田上の(7)、「英会話」をしなければならないということを旧文化の人達に分からせるには不十分との指摘。また、「指導案」を「活動案」としたり、「支援・援助」との文言があったりと勤務校の恥ずかしい実態もあらわに。
 (8)は、自分の実践を省みず、厳しく助言したものです。これがきっかけで赤塚先生がサークルに来てくれることに。
 (9)には、水野先生の実践を参考に普段担任がどのような事をしているのかを意識的に書きました。また、荒井先生から「学級通信は1号1テーマが原則」とのお話も聞けました。

 

3.「共通課題に挑戦」

 休憩後、「共通課題に挑戦」へ。今回の課題は「向山方算数教え方教室6月号」の裏表紙から「何倍」かを求める問題。田上、荒井先生の2名が挑戦。
 荒井先生は「図」を扱い、田上は「図」を扱いませんでした(というか扱えなかった…)。また、田上の基本形では、塾での教え方や6年生になったときに整合性がでないとの指摘も。3〜5年担任しか経験がないのですが、他学年の学習内容も把握しておく必要性を感じました。
 この「図」をどのように扱うか、向山先生の解が楽しみです。

 

4.模擬授業(その2)

(2)田上 「5年英会話 1〜10までの数」

 全く授業になっていない。自分でもひどい授業だと思う。オールイングリッシュには程遠い。研究授業前にやっておいてよかった。

 

5.アフター

 例会終了後、某ファミレスへ。赤塚先生を囲み、荒井先生、松村先生、田上と4人でプチ初任者研修(?)を開催。自らの新卒時代を振りかえったり、こんなことを知っておくといいとかのアドバイス、こんな本がいいとのオススメなど我が校の期待の新星に暖かいお言葉を!
 新しい力が加わり、ますます活気付いてきました。
 また、「シグナス」の兄貴分、「サークル ESCAPE」が「TOSS ESCAPE」になりました!パチパチ(拍手)!!いつの日か「法則化サークル シグナス」も向山先生に「TOSS」の冠をいただけるよう教師修業に邁進していきます!
 

 次回例会は、7月19日(金)を予定。参加希望の方は、田上までメールを下さい。

 

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