「サークル通信」第18号 2003.5.10(田上)
本日,大盛況でTOSSデー苫小牧会場が終了いたしました。 参加者は23名,事務局22名の計55名でした。 会場となった明徳小学校6年2組教室(私の教室です)はものすごい熱気に包まれました。 参加者のノリもよく(最初に五色百人一首をしたのがよかったようです),皆様にご満足いただけたようです。 20名の方が,また参加してみたいとアンケートにお書きくださいました。 サークルに参加してみたいという方は3名,サークルに興味があるという方は11名です。 本当に「宝」に出会えたと痛感しています。 |
1.地上戦の取り組みと事務局の成長
最後の3日間で,参加者が8名増えました。
地上戦の成果が最後になってあらわれたようです。(勝手に,「TOSSデー黄金の3日間」と名づけました。)
事務局も大きく成長させていただきました。
4月29日に室蘭でもTOSSデーを開催したのですが,そのときよりもどの先生の講座も一段とよくなっていました。
運営も一段とスムーズにできました。
北海道胆振地方の5つのTOSSサークルが一致団結し,このようなセミナーを開催できたことを大変うれしく思います。
3次会では,参加した事務局員全員が
「次回のTOSSデーでは自分も講師として前に立ってみたい!」
と力強く宣言してくれました。
それをうけて,次の第2回TOSSデーのときは,北海道胆振地方で苫小牧・室蘭の2会場だったのを登別,伊達,胆振中学と5会場で開くという話になりました。
思えば,最初は室蘭と苫小牧合わせて20名ぐらいの参加だと予想していたのですが,室蘭26名,苫小牧23名,計49名とたくさんの参加者を得ることができました。
第2回のTOSSデーではこの方達が他の人を誘って,更に参加者が増えるんだろうなと想像しています。
この動きが旧文化を駆逐していくのでしょう。
2.苫小牧会場の講座
苫小牧会場の講座以外の目玉は,3つのお土産でした。
1つ目は,「腹の底からの実感レポート」です。
胆振5サークルのメンバーが「子どもの事実」から痛感した「腹の底からの実感」をファイルに閉じてプレゼントしました。
サークル員一人一人のドラマです。
2つ目は,実践レポートです。
これまでサークルなどに出した「これは」というレポートをプレゼントしました。
3つ目は,学級通信です。
なかなか他の人の学級通信を見る機会がないと思い,サークル員の選りすぐりの学級通信をプレゼントしました。
講座の資料も充実していました。
短い時間で伝えきれないことを資料でカバーしました。
1冊の本ができるくらいたくさんのお土産をお渡しできました。
苫小牧会場の講座は以下の通りでした。
1.五色百人一首の指導法(田上)(10分) 2.演習模擬授業(各15分) 3.模擬授業5連発(各7分) 4.実技講座(各10分) 5.学級システムミニ講座(各2〜3分) 6.TOSS北海道代表,千葉幹雄先生のスペシャル講座 7.Q&Aコーナー |
アンケートでは,「どの講座も素晴らしかった」との声をいただきましたが,中でも好評だったのが,千葉幹雄先生のスペシャル講座です。
会場からは「ほーっ!」「へーっ!」と感嘆の声,ため息が出っ放しでした。
みなさん,どんな内容か知りたいですか?
ヒミツです!!
圧巻でした!!!
それから千葉康弘先生の向山式跳び箱指導法。
実際にクラスの子どもに指導したビデオの公開。
7分間のドラマに,会場全体が胸を打たれました。
参加者のほとんどが見たことのないであろう,成田先生の日本人の気概の授業。
パラオと日本のお話でした。
教職2年目の赤塚先生の計算スキルも好評でした。
2年目の先生が堂々と講座を開いている姿に皆さん驚かれた様子でした。
荒井先生の作文指導も,皆さん,作文をどのように書かせたらいいか困っていたのでしょう。
とても参考になったようです。
私の演習模擬も拙いながらも喜ばれたようです。
「ごんぎつね」を教材に,すらすら読める音読指導,言葉にこだわる授業をしました。
「打倒!気持ち悪いほど気持ちを問う授業」が少しは達成できたかと思います。
また,私の勤務校を使用させていただいたということで,パソコン教室を使用して,実際に参加者にパソコンを操作してもらってのTOSSランド活用法もできました。
学校が会場ということで,参加者も事務局もリラックスしてのぞめたような気がします。
3.お茶会で盛り上がる!
講座終了後は,どこかに移動してお茶でもと思っていたのですが,そのまま学校でお茶とお菓子を食べながら歓談しようと変更しました。
それが成功だったのか,5名の先生に残っていただき,楽しくお話しすることができました。
みなさん盛り上がって,予定の時刻を過ぎてもなかなか終わらなかったほどです。
どう終わりを告げようかと悩んでいたところに,私の妻と子どもが到着しました。
千葉幹雄先生にご挨拶をと思い呼んでいたのです。
それをきっかけに懇親会が終わりました。
4.苫小牧会場で気をつけた点
室蘭会場の反省をもとに,今回苫小牧会場で気をつけた点です。
(1)お出迎え
室蘭会場でも行っていましたが,今回は会場が学校ということで駐車場,入り口,教室までの行き方が分かりにくいと思い,各所に事務局を配置し,お出迎えしました。
みなさん,迷わずすぐに会場へ来られました。
(2)配付物
室蘭会場では,資料を事前に全て配付していたので,参加者が授業で使うプリント類を探したりする時間が意外にかかり,講座へ影響を及ぼしました。
今回は,授業とは関係ない資料を事前に配付し,第1講座の五色百人一首のときに全て片付けていただきました。
そして,授業で使うプリント類は直前,入れ替わりの時間を利用して配付しました。
また,後で見ていただくための講座の資料などは,2回の休憩時間中に配付しました。
スムーズに進行できました。
(3)講座中
室蘭会場では,事務局が数名講座中に立っているのが気になりました。
今回は,基本的に一番後ろへ座っていてもらいました。
司会の田上が前面端に座っていて,困っている参加者がいないかどうか,様子を見ることにしました。
また,若いサークル員,室蘭会場にいなかったサークル員には,キャンセルで空いた席にずっといてもらいました。
必ずペアで座ることになり,余計な動きもなかったので良かったです。
(4)休憩中
迷惑にならない程度に極力参加者に話しかけるようにしました。
特に,一人で参加されている先生には配慮しました。
いいムードになっていました。
また,休憩中見ていただけるように,TOSS関係の本を各自持ち寄りました。
それを見て,熱心にメモを取っている先生もいました。
会場が学校で,自販機などもないので,飲み物や飴を用意しておき,好評でした。
(5)講座時間
室蘭会場では,資料配付のタイムロスもあり,全体的に時間がおしてしまいました。
苫小牧会場では,出入りの時間やプリント配付の時間などを考え「持ち時間−1分」で講座を組み立てなおしてもらいました。
タイムキーパーもその時間で,残り時間を掲示しました。
ただし,ぶっつりきれるのもなんなので,30秒ほどの猶予は与えました。(が,その猶予を使ったのは私ぐらいでした…。)
出入りの時間,プリント配付の時間などで,講座と講座の間にできたちょっとの時間は,司会が臨機応変にお話しすることでつなぎました。
おかげで,時間通り進行できました。
事務局も2回目で慣れてきて,スムーズな進行となりました。
講座も良くなりましたが,事務局としての動きも一段と良くなりました。
5.参加者の感想
アンケートに書いていただいた参加者の感想です。
S先生(臨時採用) 思い切って参加して,とてもよかったです。 苫小牧市教研総会のとき,終了後にお友達を待ってお一人でいた先生です。 M先生(2年目) 様々なすぐに使えそうな実践を紹介していただいてうれしく思います。 今回の講座で一番反応の良かった先生です。 K先生(8年目) 今日はどうもありがとうございました。 先日のTOSS酒井式全国大会のときに案内したところ, M先生(初任) 以前から書店で向山先生の本を買っていて興味があったのですが,「東京だもんな〜」とあきらめていたのですが,こんな身近で,しかも室蘭でもやっていることを知り,ともてうれしく思っています。 室蘭会場に申し込んでいたのですが,部活で来られなかった先生です。 M先生(新卒) セミナーに参加したのは初めてだったので,来る前は戸惑いがあったのですが,今日参加してたくさんの先生方の授業やお話を聞けて,本当に良かったです。 新卒の先生が,一人できました。とても勇気のいることだったと思います。 N先生(臨時採用) 明日からさっそく実践してみたいものばかりで,大変よい勉強になりました。 松村先生の同僚の先生です。 M先生(2年目) 若い先生が多くいたのに驚きでした。 赤塚先生の同期の先生です。 U先生(臨時採用) 本での情報はありましたが,実際にセミナーに出て,子ども役になったりして,テンポなどを体験できてよかったです。 今年管外の後志に異動になったサークル員の坂本先生が, 元の同僚を誘って下さいました。 O先生(5年目) 今回初めて参加させていただき,とても勉強になりました。 お申し込みになられた先生のご紹介での参加です。 M先生(5年目) 最後の千葉先生の俳句,すごく知的興奮をさせられました。 東京都から参加された先生です。 |
6.飛躍する胆振TOSSサークル!
講座の最後,Q&Aのとき,
室蘭「TOSSえぞふじ」の草刈代表,
室蘭「TOSS ESCAPE」の千葉代表,
登別「法則化CHANGE」の坪谷代表,
伊達「法則化中学Leo」の成田代表,
苫小牧「TOSSシグナス」の田上と胆振5サークルの代表が前へ出て,お答えしました。
Q&A終了後は,簡単にサークルのご案内をさせていただきました。
胆振のTOSSが燃えていることを改めて痛感しました。
5回の合同サークルが,TOSSデー室蘭・苫小牧両会場開催が胆振5サークルを大きく成長させました。
今回,TOSSデーを通して,TOSSを待っていた先生との出会いという素晴らしい「宝」をいただきました。
そして,一緒に学んでいる胆振のTOSSサークルの仲間という素晴らしい「宝」をいただきました。
今,感激で胸がいっぱいです。
最後になりますが,いつも温かいお言葉をかけてくださった,TOSS北海道の皆様。
室蘭会場へ遠くからいらしてくださり,貴重なご指導をしてくださった大角先生。
北海道のTOSSデー成功のために,たくさん励ましてくださり,カツを入れてくださり,私たちを導いてくださった水野先生。
室蘭会場で感動の道徳授業をしてくださり,いつも胆振のTOSSデーのことを気にかけてくださった松岡先生。
「苫小牧の若い先生のために」とかけつけてくださり,素晴らしい講座を開いてくださった,TOSS北海道代表,千葉幹雄先生。
そして,このような素晴らしい機会を与えてくださった向山洋一先生に,心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。