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サークル通信第35号

TOSSシグナス田上 大輔
作成日:2004年6月11日

 中学のTOSSデーに参加されたことのある,岡崎先生の同僚の荒井康男先生が初参加でした。
 いつもよりDEEPに模擬授業を検討していきました。
 参加者は,赤塚,荒井(紀),荒井(康),岡崎,小西,佐藤(克),松尾,堀部,千葉,松村,田上の11名でした。

1.向山学級通信「ランダム」読み合わせ

【赤塚邦彦感想コーナー】

No.47について。すごい。子どもの日記を通信で公開できるところが。教師、子ども、保護者の結びつき、 向山先生への絶対的信頼がなければできないことである。

2.レポート検討

(1)佐藤 (B4  2枚) 学級通信「スタート」N014
(2)松村 (B5  1枚) 授業の始まり(15秒)のつかみ
(3)小西 (B4  1枚) 模擬授業指導案
(4)松尾 (B4  8枚) 学級通信「青空」No13〜No26
(5)荒井紀(B4  6枚) 学級通信「初志貫徹」No23〜No34
(6)千葉 (B4 16枚) 学級通信「TARGET」No101〜No117
(7)田上 (B4 16枚) 学級通信「1組だョ!全員集合」No25〜No40

【赤塚邦彦感想コーナー】

(1)
例会中にも述べましたが、説明、一文が長いと思いました。
また、枠囲いが続きすぎているので、枠囲いと枠囲いの間に子どもの反応、様子といった描写を入れるとよいと思いました。

(2)
とってもわかりやすいレポートだと思いました。授業の始まり15秒に限定しているからです。 どんどん言葉が削られていく様子がわかります。
松村先生のように1つのことに限定して研究していくことが D表ライセンス獲得の第1歩と強く思いました。

(4)
例会中も話題になっていましたが、少々読みづらいと思いました。ページ設定を変えるとよいと思います。 ちなみに赤塚は、ワードで12ポイント文字数38行数34でした。(といってもなかなか伝わらないですよね。 次回こそは、通信を発行して持ってきます)
No.18の算数のノートが気になりました。子どものノート紹介です。問題と問題の間隔が空いているかということです。 (この点についてもメールで代案を示せないので、赤塚学級の子どものノートを次回持参します)
*田上:私はワードで,12ポイント,文字数35,行数34です。

(5)
No.23は読み応えがありました。保護者の方から反響はありませんでしたか。 そのドラマのきっかけになった「かける」の原実践は向山先生ですよね。 余談ですが、赤塚も「かける」の授業を追試しようと思っていました。
No.34が赤塚好みの通信です。私が親ならこういう通信を読みたいです。 荒井紀之先生が「落語」好きだったとは・・・。知りませんでした。

(6)
No.112からNo.117までの短歌と俳句の授業記録を読みふけってしまいました。 内容もさることながら、千葉先生の通信はとっても読みやすい!赤塚もこのような通信を書きたいと強く思いました。 (そのためには、まずは停滞気味の通信を復活させなければ・・・)
*田上:どの通信も読み応えがあります。千葉学級の一端を垣間見ることができ,勉強になります。

(7)
No.28音読、NO.40音読(再)の違いを問う演習、とっても勉強になりました。 保護者に御願いするときは、「敬体」「エピソード」がキーワードなのですね。
*田上:プラス,お願いする内容をよしとしない親を想定しての説明でしょうか。
NO.35あいうえおのうたが面白かったです。 田上先生の発問で子どもの意見が真っ二つに割れています。 そんな発問を発してみたいです。

3.模擬授業

(1)佐藤  算数 1年「あわせるといくつ ふえるといくつ」
(2)赤塚  国語 4年「花を見つける手がかり」
(3)小西  図工 「漫画」
(4)松尾  国語 5年「あかねこ漢字スキル」
(5)堀部  算数 6年「分数のたし算」
(6)荒井  算数 5年「小数のかけ算とわり算を考えよう」
(7)田上  国語 1年「けむりのきしゃ」

【赤塚邦彦感想コーナー】

(1)
「1秒単位で切り刻んでください」という姿勢に心を打たれました。(赤塚は怖くてできません…)
千葉先生のコメントは、赤塚も大変勉強になりました。ライセンス、お互いがんばりましょう!
*田上:克利先生の気概を感じました。「凄い」の一言です。

(2)
口調が自分のものではない。サイトの必然性が感じられない。“問い”の定義の不充分さ。自分自身への対応が自然でない。発問・指示が不明瞭。
これが今の実力です。皆様にいただいたコメントを参考に練り直します。
*田上:口調が似ていることは悪いことではありません。「自然」か「不自然」かということです。 例えば,甲本先生が向山先生の口調そっくりに授業されても全然違和感がないですよね。ぜひその域までやってみてください。

(3)
語尾が不明瞭であったと思います。作業させるときの「用意、スタート」の「スタート」が聞こえず、作業に入れませんでした。
板書の際に「スキ」があったと思います。子ども役が暇になってしまったのです。
4つを一斉に板書するなら、1つ1つ簡単に確認する必要があったと思います。
書いた紙を持ってこさせる場面がありました。まず、紙を取りに行くのか、持って行くのかがわかりませんでした。 もし、書いた紙を持ってこさせるのなら、評価、評定をするべきだと思いました。

(4)
一番最初の指導という設定でした。 一番最初の指導ということであったら、「指書き」をもっと徹底させてもいいのかなと思いました。 TOSS熊本の奥田純子先生の「指書き3原則」です。
余談ですが、赤塚も最近「あかねこ漢字スキル」について少し勉強しています。 毎時間のテープ起こし、ビデオ撮影をしています。
参考になる図書の紹介です。 「教え方のプロ・向山洋一全集35 子どもが熱中する向山型漢字・言語指導」 まずはこの1冊がとってもお勧めです。
*田上:私なら5年生ですから,最初に「指書き」の趣意説明をします。 これまでやっていなかったでしょうから,「なんでこんなめんどくさいことやるんだ」 という子もいるでしょう。それに,初期には「指書き」からでなく「空書き」からやる指導法で行ないます。

(5)
体の揺れが気になりました。教師は揺れることでリズムを生むことができますが、子どもは気になります。
板書の仕方に「スキ」があると思いました。どんなに急いで板書しても体の開きが子どものほうをみていないと、「スキ」ができます。 荒井先生の板書の仕方がとてもよいと思います。笑顔がステキです。赤塚も負けずに笑顔になります…。
*田上:ビデオに自分の姿を撮影し,子どもの気持ちになってみると,自分の教態のまずさが浮き彫りになります。 これは自分で見てみないことにはわかりませんから。おすすめします。

(6)
教態が素晴らしかったです。特に板書の仕方はいつも勉強になります。
例会中にも話題になっていましたが、早口であったなと思います。
P.15の□1を子どもに読ませました。しかし、ほんのちょっとずれていました。 そのずれがその後ずっと気になっていました。読み直しをさせてもいいのではと思いました。
P.15の数直線、P.16の☆2でテンポが崩れたと思います。説明が若干長かったと思います。 数直線のところは、言わせるのではなく、書かせるとだめなのでしょうか。 「0こ、指で押さえます。 1こ、押さえます。 続きを教科書に書きなさい。お隣と確認しなさい」 作業を入れるといいのかなと思いました。(いい代案は思いつかずすいません…)
*田上:私も書かせたほうがいいんじゃないかなと思っていました。 あるいは書かせなくても言わせたことを黒板に板書するとか, 教科書コピーを黒板に貼って書き込むとか。

(7)
技量の高さに魅せられました。とっても面白い授業でした。
このような活発な授業になるためには、まず子どもの構えを崩さなければなりません。 田上先生の笑顔で崩されました。
千葉先生が言いたがりました。 そこを無視しました。そして、その後に誉める場面がありました。 これが「無視することは,次のほめるため」かと思いました。授業を受けていて満足、いやとっても子どもの気分になれました。

4.アフター

 いつものファミレスで。
 今回は参加者全員がアフターにやってきました!
 初参加の荒井(康)先生を交え,TOSS北海道合宿について,荒井(紀)先生が参加した「特別支援MLの集い」の報告,長崎の事件, 算数教科書,夏のセミナーのこと,学級のことなど教育の話で盛り上がりました。

 次回例会は2004年7月9日(金),苫小牧文化会館にて。

 TOSSシグナスに参加を希望される先生は,田上までメールを。お待ちしています!

【赤塚邦彦感想コーナー】

例会が終わり、その場で千葉先生からのお話がありました。第3回TOSS北海道合宿についてです。
一言で表現すると、興奮しました。(例えが下手ですね) 赤塚の勤務地の近くにT先生が来るなんて…。しかも事務局を担当できるなんて…。 しかも合宿の後は…。興奮せずにはいられません。
赤塚は合宿に向けて1冊ノートを作りました。このノートを1冊から2冊、2冊から3冊、・・・と増やします。 微力ながらも合宿成功のために力を出し切ります。 と思うような話の内容でした。

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