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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2006年3月16日(木)

「くも(八木重吉)」 

TOSSシグナス札幌向山型国語研究会  田上大輔

  
  1.  「くも(八木重吉)」を板書し,それぞれの読み方で読ませた。
     
       くも   八木重吉
     
     くものある日
     くもは かなしい
     くものない日
     そらは さびしい

      
     視写させ,書き終えた子は,暗唱できるまで練習させた。
     
  2.  その後,読んでみたい子に読ませ,評定していった。
     3人に読ませるが,みんな75点。
     4人目のOさんが100点。
     気づいた子が出始める。
     1マス開けのところで一呼吸あけるのだ。
     更に何人かに読ませて,なぜ100点なのか,理由を聞いた。
     全員でも一度読ませた。
     
  3.  「かなしいと思ったのは誰ですか。ノートに書きなさい。」
    といきなりズバリ発問。
     最初は「くも派」が19名,「八木重吉派」8名。
     理由を書かせると,「くも派」が14名,「八木重吉派」が17名に変化した。
     そして,
    「同じ班の人に理由を説明しなさい。」
    と指示した。
     続いて場所を分けさせ,同じ考えの人同士,相談させた。
     
  4.  まず意見をそれぞれ発表させ討論。
     八木重吉派は「これは八木重吉が思ったことをしにしている。」「『くもは』と書いているから,もしくもだったら自分のことを『くもは』と言わないはずだ。」「くもが思っていることだとしたら『くもが』となるはずだ。」という意見。
     くも派は「『くもは』と書いてあるから。」という意見。
     すぐに話者と作者は違うという意見が出た。この場合,「八木重吉」とするよりも「話者」とするほうがいいということを確認した。
     その後もいろいろな意見が出るが,私の力不足で論点が整理しきれなかった。
     最終的に,「話者(八木重吉)派」が24名,「くも派」が8名になった。
      
  5.  時間になったので,どちらも考えられるが,自分なりの考えを持って意見を言えることが大切だと話して終えた。
     この授業も学年の早い段階でやっておけばよかった。
     討論の授業の格好の教材だ。
     
  6.  その後,漢字の読み180問テストを実施。
     

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