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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年7月14日(木)
「春」 読み
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- あかねこ漢字スキル12のテスト。
13~15は時間がなくなったため,まとめて行なうことにする。
(夏休み明けに同じ問題を出す予定)
- さて,いよいよ「春」の追試をすることにした。
まずは黒板に書いた詩を読ませる。
「分からないのはナントカカントカでいい。」と言ってである。(安西冬衛にはルビをふっておいた)
列ごとに読ませたが,「韃靼海峡」だけどの子も読めない。
読めた漢字(春,一匹,渡って行った)だけを確認し,韃靼海峡の読みについて聞いた。「韃靼」「海峡」の2つに分けて考えるということを示してである。
- 「先生,辞書をひいていいですか?」と子どもが言った。
辞書をひいても読みは分からないということに気付いていないようだが,認めた。
途中で,「読みが分からないと辞書をひいてもダメだ。」と言っても,「いや,最初のページから全部調べる!」となぜか張り切る子ども達…。
少しして,「海峡」の読みが「カイキョウ」であると予想した子がいた。早速辞書をひいて,「カイキョウ」という読みであっていることを確認できた。
次は「韃靼」である。
津軽,鳴門などと予想する子がいたが,辞書をひいても載っていないことを伝え,漢字にはその中に読みのヒントがあるということを教えた。
この場合でいうと「達」と「旦」の部分である。
「達」は「タツ」とすぐ読めたが,「旦」は誰も読めない。「お正月に見たことがないか?」といっても無反応。「元旦で何と読む?」と聞いても誰も知らない…。
「タン」と読むことを教えると,「タツタン?」などと声があがる。「タッタン」という答えを「99.9点!」と誉めるが,「ダッタン」という読みは出てこなかった。これは「ダッタン」と読むということを教えた。
- 「みんなが読んでくれたことに一つ間違いがあります。『てふてふ』は『テフテフ』とは読みません。」
そういって,「てふてふ」の読みを考えさせた。
何人かに聞くと「ちょうちょう」という答えが返ってきた。どこかで聞いたことがあるということであった。
5回ほどそれぞれ読ませ,全員起立してそろえて1回読ませ,
「目をつぶっても読めるようになったら座りなさい。」
と指示した。
その後,一人ずつ読ませた。
- 本当はこの後に「気がついたこと,思ったこと」を書かせるはずだったが,この日は避難訓練があったので時間がなく,予定を変更した。
詩を写させ,写せた子から暗唱テストをすることにした。
この暗唱はやたらと盛り上がり,休み時間までテストを受けにくる子が続出した。
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