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【同時進行の向山型国語4年(教育出版)】 2005年9月15日(木)
「白いぼうし」 タクシーの窓は開いているか閉まっているか?
TOSSシグナス/札幌向山型国語研究会 田上大輔
- この日2時間目の国語。
漢字スキル右ページの3段目を上2段隠して行なう。
時間は4分。
- 漢字スキルと気分をすぐ切り替えるため,
「全員起立。松井さんの仕事がわかる人は座りなさい。」
と指示した。
全員座ったので,揃えて言わせた,「タクシーの運転手」である。
- そして,主発問。(札向国例会での千葉幹雄先生講座の追試である。月刊「札幌向山型国語研究会」のお申し込みはこちらから!)
「タクシーの窓は開いていたのですか,閉まったいたのですか。」
理由と一緒にノートに書かせた。
開いていた派と閉まっていた派が互角の勝負。
指名なしで発表させる。
閉まっていた派は,「開いていたらみかんの匂いが車の中に残らない。」「『窓の外をみました』と書いてあるから,窓の外といったら窓があるときにいうことだと思う。」などの意見が出る。
開いていた派は,「開いていないと女の子が入ってこられない。」「夏がいきなり始まったくらい暑いから窓を開けている。」「松井さんもお客も白いワイシャツの袖を腕までたくし上げていたという文があるので,閉まっていたら腕までたくし上げる意味がない。」「男の子の声を聞くには窓が開いていないときこえない。」などである。
- そして,討論をさせる。
今まで一番盛り上がった討論になった。
普段,なかなか発表できない子が自分で立って発表する。
残り7分ほどで討論を終わらせ,「ミニ評論文」を書かせた。
タクシーの窓は~。
なぜなら,~。
もし,~。
だから,タクシーの窓は~。
というフォーマットを与えてである。(できたミニ評論文は最後に紹介する)
- 私の考えを伝えるかどうか迷ったが,ここは伝えないことにした。
ただ,日記に「白いぼうし」の授業について書いてきた子にはこっそり教えると話した。
日記に授業のことがもっと書かれるようになればと思う。
- 最後にミニ評論文を紹介する。
タクシーの窓は開いている。
なぜなら,外の声はきこえないし,夏がいきなりはじまったような暑い日と34ページに書いているからだ。
もし,窓が閉まっていたら,暑くて暑くて窓を開けたくなるし,女の子が急にいなくなるはずがないからだ。
だから,タクシーの窓は開いている。
タクシーの窓は開いている。
なぜなら42ページの7行目に
『車の中にはまだかすかに夏みかんのにおいがのこっています。』
というところがあるからかすかにだとどんどんにおいがなくなっているということになるから窓は開いている。
タクシーの窓は開いていない。
なぜなら41ページの4行目に『窓のそとを見ました。』とかいてあるから,まどのそとといったら窓があるときに言うことだと思うからだ。
だから,タクシーの窓は開いていないのだ。
タクシーの窓は開いている。
なぜならシャボン玉のはじけるような小さな声は窓が開いていなきゃきこえないと思う。
もしまどがしまっていたらあつくて夏みかんのにおいがへんになると思う。
だから,タクシーの窓は開いている。
タクシーの窓は開いていた。
なぜなら,あついならふつうは窓を開けるからだ。
もし,しまっていたら,うでまでたくしあげるいみがあまりないとおもう。
だから,あいている。
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